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スマイルキャラバン2017in釜石

  • いわて
  • 花で笑顔に
  • 2017年9月22日

「つながる、広がる!笑顔の輪」キャラバンは9月9日から2日間、釜石市街地に昨年完成した2カ所の復興住宅を訪問し、花植え・手洗い・ハンドマッサージ体験会を開催しました。

 

 

東日本大震災後、市内各地の仮設住宅で生活していた住民の方々が移り住んできた復興住宅では、新たな人と人とのつながりづくりの模索が続いており、体験会に参加した住民の皆さんは、笑顔と会話を弾ませながら交流を楽しみました。

 

開催後日に「教えてもらったハンドマッサージを取り組みたいのでノウハウを教えてほしい」との声も寄せられ、キャラバンをきっかけに「笑顔の輪」を住民の皆さん主体で広げる活動が芽生えようとしています。

 

キャラバンが訪問した復興住宅は、いずれも市街地の東部地区という地域にあります。同地区に建設が計画された全15棟420戸の復興住宅のうち、昨年4月から本年3月までに13棟が完成。約350世帯の方々が仮設住宅などから入居しました。それぞれの住宅で自治会が発足するなど、新たなコミュニティづくりが進められています。

 

初日の10日は同市天神町の天神復興住宅集会所を訪問。花植えには、集会場所に隣接する「かまいしこども園」の年長組園児11人も駆けつけ、真夏に戻ったような日差しの下、笑い声を響かせながらプランターにマリーゴールドやベゴニアの苗を植えました。

 

 

住民の方から「震災直後に花王さんからいただいた支援物資は、心がこもったものでありがたかった」との言葉をいただき、あの日から6年が過ぎても、なおつながり続ける大切さを実感しました。

 

 

 

2日目は同市大町の大町復興住宅談話室で開催。談話室は最上階の6階にあり、参加者は、オープンデッキで頬にそよ風を受けながら花植えを楽しみました。

 

 

普段から花の鉢植えで玄関前に彩りを添えているという住民の方は「マリーゴールドをもらい、黄色の花が加わったのでうれしい」と喜んでいました。

 

 

ハンドマッサージを受けて「住宅のみんなが集まったときにやってみるのもいいわね」との声もあがり、キャラバンを通し暮らしの中に潤いを生み出すお手伝いができたことにうれしさを感じました。

千葉

 

【追伸】9月17日深夜から18日未明にかけて岩手県に最接近した台風18号の影響で、釜石市街地一帯は、川に流れきらなかった雨水がたまり、一時冠水しました。キャラバン訪問した2カ所の復興住宅に被害はなかったものの、周辺の復興住宅、飲食店街、ホテルなどで床上浸水するなどし、市民は復旧作業に追われました。約1週間が経過し、市街地は落ち着きを取り戻しつつありますが、裏山が崩れて大量の土砂と岩が押し寄せる「山津波」が発生した地域の市民の方は、仮設住宅に身を寄せています。

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