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鵜住居駅びらき!

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  • 事務局からのお知らせ
  • 2019年3月25日

 

岩手県沿岸の久慈―盛駅の久慈市から大船渡市を縦断する三陸鉄道リアス線が3月23日に全線開通し、24日に釜石市の鵜住居駅で「みんなで鵜住居駅びらき!」が#Thank You From KAMAISHIの一環で行われました。震災津波の影響で約8年間不通だった鉄路の復旧をみんなでお祝い。支援への感謝を伝えるラッピング列車や駅舎の看板なども披露され、会場はたくさんの笑顔に包まれました。約300人が詰めかけた当日の様子を紹介します。

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「支援への感謝を表現したデザイン」

開会セレモニーで野田武則市長、#Thank You From KAMAISHIの活動を支える花王(東京都)の吉田勝彦・代表取締役専務執行役員があいさつ。

   

 

ラッピング列車や駅舎の装飾を手がけた釜石東中の川崎真菜さんと小笠原瑠逢さんは「たくさんの支援への感謝を表現するデザインを考えた。地域のための活動が形になってうれしい」と喜びの言葉を述べました。

同校生徒と、三陸鉄道の中村一郎社長らは寄せ書きしたヘッドマークを交換しました。

 

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看板と壁面装飾がお披露目

 

続いて釜石東中がデザインした鵜住居駅舎の看板と壁面装飾を除幕しました。釜石東中側(西側)は「花」がテーマで「パッと見てハッピーになれる」デザイン、

釜石鵜住居復興スタジアム側(東側)は「全てを包み込む母なる海」をイメージしたデザイン

釜石らしいモチーフが描かれた壁画のほか、同校卒業生が考えた駅の愛称「トライステーション」が刻まれた看板がお披露目されました。トライステーションの「トライ」は、ラグビーW杯、復興まちづくりへの「挑戦」、釜石に根付く郷土芸能「虎舞」を連想させる言葉です。

 

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 「スマイル列車入線 笑顔つながる」

 

イベントの目玉は、同校の生徒が考えたデザインがラッピングされた「三陸鉄道スマイル列車」が午前9時10分に入線。一人一人が描いた「感謝を表す笑顔」の絵、16カ国語の「ありがとう」の文字が刻まれたスマイル列車が登場しました。「ありがとう」「ようこそ」と同校生徒やホームに駆けつけた人たちは大漁旗や手旗を降り、力一杯に感謝の気持ちを体現しました。乗客もまた笑顔で手を振り返しました。停車時間もわずかで気温も氷点下近くと厳しい寒さの中でしたが、三陸鉄道を通じて心と心が繋がった温かな時間でした。

   

同駅近くの釜石鵜住居復興スタジアムでは今年9月からラグビーW杯が開かれ、県外や海外から多くの人が訪れることが予想されます。「三陸鉄道を利用する人や鵜住居駅に来た人たちに、復興支援への感謝を伝えること」を活動の柱とし、震災学習やデザインの勉強を重ねてきた同校生徒は大喜びの様子。約1年3ヶ月間、活動に取り組んできた生徒たちにとっても一つの成果として身を結んだ瞬間です。

 

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開業イベントではこのほか、スマイルとうほくプロジェクト、シライシパン、ローソンの3者が開発した「さんてつ応援パン」が配られました。

 

餅まきにも多くの人が駆けつけ、会場は終始お祝いムード。

数年ぶりに姿を現した「リアルさんてつ君」も盛り上げに一役。

この日の沿線各駅では、鵜住居駅のほかにもイベントは多数行われていました。全線開業をきっかけに観光客が三陸を好きになり、被災地が元気になり、そして住民の笑顔が増え、たくさんの「ありがとう」が生まれていくことを願うばかりです。ありがとう、三陸。(スマイルいわて事務局・高橋)

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三陸・釜石から世界に震災支援の感謝を伝える活動「#Thank You From KAMAISHI」

特設webサイト→https://www.iwate-np.co.jp/content/tyfk2019/

 

 

 

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