それは、東北と日本中を笑顔でつなぐプロジェクト

スマイルキャラバンin福島市松川町・飯舘村

  • ふくしま
  • 2017年9月20日

「つながる、広がる!笑顔の輪」キャラバンで9月2、3日の両日、福島市松川町の仮設住宅と飯舘村の交流センターを訪問してきました。

1日目の訪問場所「松川工業団地第一仮設住宅」は、飯舘村出身者が入居されている仮設住宅です。

避難指示が解除された飯舘村に帰村された方や他の地域に移られた方もおり、以前は200人の入居者が100名に減っているものの、未だ多くの方が仮設住まいであることをお聞きし、福島県の復興の難しさを感じました。

そんな中でも、参加いただいた方々のとても明るく、お元気なお姿に、訪問した私が元気を頂けた活動となりました。参加者の皆さんありがとうございました。

2日目の訪問先は飯舘村交流センター「ふれ愛館」、木をふんだんに使った立派な建物です。

帰村されている方、一時帰宅をされている方にもご参加いただきました。

花植えでは皆様が力を合わせ、あっという間に完了しました。

「自称」ナンバーワン講師の手洗い講座、いかがだったでしょうか。楽しんでいただけましたか?

 

帰村している方、遠方にお住まいの方等、色々な思いを持たれている中でご参加頂いたと思いますが、

そうした中でも、始終、皆さんの笑顔、笑い声にあふれ、今日も勇気を頂けた2時間となりました。

 

2日間を終えて、

キャラバンの中でハンドマッサージのお相手をして下さった女性の方は、こうしたキャラバンには初めてのご参加で、マッサージ中も温かい笑顔を見せていただきました。

そんな中、仮設住宅の無償提供が2019年までになっているそうで、

「子供のところに行くか、飯舘村に戻るか迷っている。自分は頭の手術をしたため出歩くと迷ってしまうので新しい土地に行くのは不安。」とお話しされていました。

皆さんの不安を解消することはできませんが、私たちがお伺いすることで少しでも心安らげる時間が共有できたらうれしいです。

「ありがとう。」とおっしゃっていただいたこと、忘れません。

また、1日目の松川工業団地第一仮設住宅訪問の終わりに震災後飯舘村の広報誌「負げねど飯舘!!」を作成されている渡辺富士男さんからは、

「現在、飯舘村に帰村率は約1割の460人程で、平成30年に学校が開設されるものの入学希望者は52人しかいない」とのお話しをお聞きしました。

理由の一つとして、震災前に親と同居していた若い世代は避難先で新しいコミュニティができると村に戻りにくくなることがあるそうです。

村に「帰る/帰らない」はどちらが「良い/悪い」では解決できない難しい事だと思いますが、

渡辺さんが一番に伝えたい事、それは「普通の生活を普通にしたい。(家族と)一緒に暮らすのが普通」だと感じました。

飯舘村の現状について「帰村する」「他の地域に移り住む」という選択を迫られていることを知り、震災から6年半を経過してもまだ復興したとはいえない状況を垣間見ることができました。

 

スマイルとうほくプロジェクトの訪問活動では、皆様に笑顔になっていただくことしかできないかも知れませんが、「今後もこの活動を少しでも長く続けたい。」「また来たい。」と強く感じた2日間でした。

 

スマイルふくしま
ふくしまRSS
スマイルふくしまのレポート