それは、東北と日本中を笑顔でつなぐプロジェクト

スマイルキャラバン2018@釜石

  • いわて
  • 2018年8月10日

花王の林です。

私が今回スマイルとうほくプロジェクトに参加したのは、「誰かのために何かできることはないのか?」という日頃なんとなく抱えていた気持ちからでした。やりたいことをやり、欲しいものを買って、会いたい人と会って・・・自分自身を満足させるだけの日々を送る一方で、誰かのために何かしたい、そして少しでも皆さまの日常に彩を加えられたり、昨日よりも元気になってほしいと。

▲鵜住居地区生活応援センターにて、花植え・手洗い体験・ハンドマッサージを実施

 

1日目、まずは花植えスタート!応援センターの近くにお住まいの皆さん、ご近所の仲良しのようで集まってきただけでおしゃべりが止まらなくなり、とっても楽しそう。あいにくの雨天でしたが、わいわいがやがや皆さん楽しそうでした。続いて手洗い体験へ。手洗いの歌に合わせてすみずみまで洗う方法を覚えていただき、手に疑似汚れを付けて各々手洗い実施。皆さんとてもせっかちで歌に合わせて手洗いはほとんどできず(笑)、でも疑似汚れが落ち切っていないのを見て、何度も手を洗う人も。家でも続けてくれたらいいな。そしてキュレルのハンドクリームを贅沢に塗って心つながるハンドマッサージ!初めて会った人の手を触ることが、少し不安でしたが、そんな心配はまったく不要でした。私のペアは、以前から知り合いだったような、親近感がわく方でした。マッサージして差し上げた手の血行がとても良くなり、「ハリや弾力が出た!」と、とても喜んでくださり、温かい気持ちになりました。

▲語り部さんのお話を聞く花王サポートメンバー

皆さまが、笑顔で植えたお花を持ち、お帰りなった後、語り部さんのお話を1時間程聞かせていただきました。同じ思いをする人を少しでもなくしたいという一心で話して下さいましたが、最後に「私も本当は語り部なんてやりたくないんです。」という言葉にどんな言葉も表情も思い浮かびませんでした。ただただ語り部さんや同じ経験をした人たちが心穏やかで幸せな時間がこれからたくさんありますように、今日伺った話を決して忘れず、その思いを持ち帰り多くの人に伝えようと思いました。

 

2日目、昨日の語り部さんのお話を聞いてから、「たった2日間で私に何ができるのだろうか?」という疑問で一杯になっていました。そんなとき、一緒に活動している岩手日報社の方が、「この活動の2時間だけでも、集まった方々が笑顔になって楽しかったと思える時間が過ごせたら、何もなくただ過ぎたかもしれない時間が全く違うものになり得る。それができるだけでも素晴らしいことだよ」と話してくださいました。まずは人の集まる場所へ出てくることが第一歩、それができている方々へ楽しいと感じられる時間を過ごしてもらう。それだけでもいいと思ったら、すっきりとした気持ちで活動に臨めました。

 

驚くことに2日目、私は最初から涙が出っ放しでした。震災後にがんが見つかり闘病しながらも明るく前向きに生きようと、苦手だった集会所に積極的に足を運ぶようになった笑顔溢れる方、一時は死のうと思ったけれどもボランティアに来てくれた人たちに救われて生きようと思い、感謝の気持ちを伝えたいと私に手作りのストラップをプレゼントしてくれた方、大好きだった奥さまを闘病の末亡くされ寂しいけれど毎日起きたことを家に帰って報告するんだと笑いながら、ハンドマッサージをもっと早く教えてもらっていたら妻にもしてあげられたなと涙ぐむ方・・・。

昨日と同じ活動を同じようにしているつもりが、気がついたら皆さんの心により近づいている自分自身にとても驚きました。植えたお花のプランターに立てるプレートに、ハンドマッサージをご一緒した方が、「林さんありがとう」と書いてくれていました。「キレイなお花を見るたびに、あなたの笑顔を思い出すわね!」と言ってもらえたことが今も忘れられません。

とても短い時間、ほんの些細なことしかできませんでしたが、今回釜石市に伺ってよかったなと思いました。そして不満や文句を言いながら仕事や日々の生活を送ってきた自分に対し、こんなに幸せなのに何の不満があるの?と感じるようになりました。家族や友人がそばにいてくれて、普通の生活が送れているこの毎日がとてもありがたいことなのだと自然と思えるようになっていました。帰ってきて早速家族に今回の話をしました。もっとこのことを周りの人に伝えたいと思っています。ありがとうございました!!

 

 

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