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【つながる、広がる!笑顔の輪】花王・嶋内さんレポート@岩手・大槌町

  • いわて
  • 2014年10月15日

皆さん、こんにちは!スマイルとうほくプロジェクト事務局の及川です。

「つながる、広がる!笑顔の輪」キャラバン、花植え&手洗い&ハンドマッサージ体験会は

10月4、5の両日、岩手県大槌町の小鎚第5仮設団地、小鎚第12仮設団地の集会場で行われました。

このキャラバンには全国各地の花王さんの事業所のメンバーも「社員レポーター」として参加いただいております。

今回は愛知県名古屋市から、中部リージョンの化粧品部門を担当している嶋内博美さんが駆けつけてくださいました。

素敵な笑顔で両会場に溶け込んでいた嶋内さんのレポートをご覧ください!

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こんにちは、花王の嶋内です。

震災から3年半が経ち、私の住んでいる名古屋では復興の状況など目にする機会がかなり減っていました。

そんな折、スマイルとうほくプロジェクトの活動でレポーター募集の告知を見て、当時「何かできることはないだろうか?」と考えていたことを思い出し、応募し参加させていただくことになりました。

今回、岩手県大槌町の仮設住宅を訪問させていただきました。

盛岡市から車で約2時間程度の海岸沿いの町です。

 

プログラムは①花植え、②手洗い体験、③ハンドマッサージです。参加された方からは、

「今日は何をやるのかしら?」「いつも一緒に来る人が今日は来れなくてごめんね」と

お声かけいただきました。

 

2日間とも天候にも恵まれ、花植えでは「私はこの花にするわ」「お花大事に育てないとね」というお声を聞くことができました。

また、ご自身で植えた小分けの鉢を大切そうにお持ち帰りいただく姿を見て、とてもうれしかったです。

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《小さな女の子も思わずニッコリ》      《みなさん花植えに真剣そのもの》

 

手洗い体験は、歌に合わせて6つのポーズで正しい手洗いをするというものです。

手洗いチェッカーボックスで洗い残しがないか確認した後、「いつももっと簡単にしか洗わないわ、きちんと洗わないとね」「指の間に汚れが残っていたわ。気をつけないとね」とおっしゃっていただきました。

正しい手洗い方法を習得し、皆さんと一緒に歌いながら盛り上げることができ、全員が笑顔になりました。

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《童心にかえっての手洗い体験》  《さぁ、手洗い名人になれたかな?》

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《6つのポーズを思い出しながら》

 

続いて2人ペアになってハンドマッサージを行いました。

私とペアになっていただいた方は「マッサージなんてしたことないわ」、「次はどうだったっけ?くるくるだったかな?」と真剣な表情でマッサージしてくださいました。

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《マッサージの方法を熱心に傾聴》  《手を取り合うと自然と話が弾みます》

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《あまりの気持ち良さに満面の笑顔に》

 

相手のことを思いやりながら心を込めてマッサージをしていると、震災に関するお話を伺うことができました。

「みんな流されちゃってここに来たのよ」「もうここで3年になるんだよ」などとお話いただき、胸が詰まりそうになりました。

それでも最後にはみなさん笑顔で「せっかくだから誰かにしてあげないとね」とおっしゃってくださいました。

 

仮設住宅を訪問する前は「笑顔になっていただければ」という気持ちでいましたが、みなさんの温かく優しい心に触れ、むしろ私の方が笑顔になっていました。

また、最後にはみなさんがつくられた携帯ストラップをいただきました。

訪問されたみなさまに差し上げているそうですが、サプライズプレゼントにスタッフ一同感激いたしました。

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《みなさん笑顔で記念撮影、大いに盛り上がりました》

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《お花に素敵なメッセージを添えて》

 

 

仮設住宅から宿泊先に行く途中、沿岸部周辺を視察させていただきましたが、海岸沿いにはガレキがそのまま残されており、まだ手を付けられていない場所がたくさんありました。

更地になっているところは、津波で流されてしまう前は市街地だったとのことでした。建物の跡はなく、雑草が生え盛り土がされている場所も多く、市街地があったようには思えませんでした。

剥き出しの鉄柵が曲がっている部分もあり、どんな勢いで津波が襲ってきたのか、想像もつきません。

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《沿岸部にはまだ津波の爪痕が》

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《旧市街地にいまだ建物は見られません》

 

途中、大槌町役場跡に立ち寄りました。

2階まで浸水したとのことですが、かなり見上げるくらいの高さだったので、とても信じられませんでした。

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《2階まで浸水した旧大槌町役場跡》 《時計は「あの時」で止まったまま》

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《町は震災遺構として保存する方向で検討中》

 

旧大槌町役場は報道で何度か目にしたことはありますが、やはり実際に見るのはまったく違うのだと思いました。

今回、大槌町に行って感じたことは、たくさんの人に現実を見て知ってもらう、関心を持ち、「遠いどこか」ではなく、同じ日本で起こった現実として正しく理解していただくことが必要だと思いました。

この経験を生かして、これからも東北の被災地のみなさんを想い続け、応援していこうと思います。

 

大槌町仮設住宅のみなさん、本当にありがとうございました。

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嶋内さん、ありがとうございました。

明るく、丁寧なご対応で参加者の皆さんも大喜びでした。

今回生まれた、岩手県大槌町との縁を今後も大切にしていただければありがたいです。

 

 

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