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仙台市が直面している『いま』とは
ナビゲーターロザンが解説!
ナビゲーターロザンが解説!
  • ロザン 菅さん 仙台には、ロケやライブでよく来るよな。
  • ロザン 宇治原さん 新幹線に乗れば東京から2時間くらいで着くし、仙台空港からのアクセスも良好だし、東北のターミナルポイントとして便利なイメージがあるな。
  • ロザン 菅さん 仙台市のホームページを見たら、平成26年8月1日現在で人口は107万2,564人やて! 市の中心部には、高層ビル群や長いアーケード街、たくさんの商業施設があって、大いに賑わってるもんな〜。東日本大震災が発生した時は、まさに大パニックだったと思うわ。
  • ロザン 宇治原さん 確かに、震災直後の報道では、倒壊した家屋や崩れた建築物、東部沿岸地域の津波被害と、凄惨な映像をよく目にしたし、電気・水道・ガスなどのライフラインも長期間、停止したんまんまだったんやろ? それに、電車や地下鉄などの公共交通機関もストップしてたから、帰宅困難となった人たちが大勢、仙台駅に集まっていたのをテレビで見たことあるわ。
  • ロザン 菅さん 3月11日当日は雪もちらつく寒い日だったから、本当に気の毒に思ったわ。東京でも、歩いて自宅に帰った人や会社に戻って寝泊まりした人もいたみたいやしね。
  • ロザン 宇治原さん それだけに、大都市の震災に対する備えは重要だということやね。仙台市では、この経験を教訓に、帰宅困難者対策を進めてるらしいで。
  • ロザン 菅さん 災害情報やトイレを提供する「帰宅支援ステーション」や「一時滞在場所」の設置やろ? 小中学校の防災教育にも力を入れてるらしいで。
  • ロザン 宇治原さん そうそう! すでに、仙台市は大規模災害時における帰宅困難者の一時滞在場所として、いくつかの民間企業と協力協定を結んでるんやて。
  • ロザン 菅さん それは心強いなぁ! そういえば、津波被害に遭った企業が全面復旧したのを契機に、自社の技術を活用した津波避難タワーの製品化も行ったらしいなぁ。
  • ロザン 宇治原さん 仙台でのいろいろな取り組みは、今回来てくれた中学生記者が住んでいる都市の災害対策モデルにもなりそうやな!
  • ロザン 菅さん ほな、全国各地から集まった中学生記者たちと一緒に、取材しにいきましょか!
'被災の経験を活かした 都市ならではの防災計画' 仙台市危機管理室減災推進課 係長 那須 義和さん
'被災の経験を活かした 都市ならではの防災計画' 仙台市危機管理室減災推進課 係長 那須 義和さん

仙台市民の安全、安心の確保のために対応すべき危機の範囲が急速に拡大したことを受け、平成19年度に危機管理監を消防局から独立。市長・副市長に直結した位置に設置しました。そのなかで、減災推進課では、防災に関わる指導・啓発や自主防災活動に関わる企画・調整、地域防災リーダーの養成、各区役所・消防署との防災対策事業に関する連絡調整などを行っています。那須さんには、仙台市の防災計画の概要をお話しいただきました。

'仙台市民の命を守る 災害時に役立つ知恵を' 仙台市地震防災アドバイザー 針生 勝広さん
'仙台市民の命を守る 災害時に役立つ知恵を' 仙台市地震防災アドバイザー 針生 勝広さん

仙台市消防局は、平成15年5月に起きた宮城県沖を震源とする地震をきっかけに、大地震に備えて、市民に対する防災への普及啓発を専門とする地震災害対策強化担当、通称:仙台市地震防災アドバイザーを設けています。 針生さんは平成25年から担当。仙台市で独自に展開している仙台市地域防災リーダー(SBL)の養成をはじめ、テレビやラジオ番組に出演して分かりやすく防災の知識を広めるなど、地域防災力向上のため尽力しています。

仙台市ホームページ
http://www.city.sendai.jp

'学校で分かりやすく学ぶ 自助と共助の精神' 仙台市教育センター 学習指導支援班 主任指導主事 須藤 洋さん
'学校で分かりやすく学ぶ 自助と共助の精神' 仙台市教育センター 学習指導支援班 主任指導主事 須藤 洋さん

仙台市教育センターでは震災の教訓を踏まえ、市内の小・中学生に防災・減災に対する意識を高めてもらい、命の価値や自助・共助の重要性を自覚できるよう、主体的な判断力・行動力の定着を目指した「副読本」を作成。各学校で効果的に活用してもらえるよう指導法のアドバイスを行ったり、様々なテーマの講座を開講したりしています。今回は、仙台市の中学生が学んでいる防災授業の具体的な内容について説明していただきました。

仙台市教育センター
http://www.sendai-c.ed.jp

'支援の感謝に応える 震災復興の立役者”' 宮城県建設業協会 理事/仙台建設業協会 副会長 深松 努さん
'支援の感謝に応える 震災復興の立役者”' 宮城県建設業協会 理事/仙台建設業協会 副会長 深松 努さん

株式会社 深松組の代表取締役社長であり、宮城県建設業協会理事、仙台建設業協会副会長も務める深松さん。主に大規模施設の建設を手掛け、被災地に在る企業として復興活動に並々ならぬ情熱を注いでいます。震災直後は道路の復旧に努め、自衛隊の進路を確保。その後、遺体の捜索やがれきの撤去などにも携わりました。自身の教訓により、震災発生時の初動対応を重要視し、そのための万全な体制づくりを行っています。

一般社団法人 宮城県建設業協会
http://www.miyakenkyo.or.jp

一般社団法人 仙台建設業協会
http://www.senkenkyo.org

'スポーツ振興とともに 帰宅困難者を守る施設を' ゼビオアリーナ仙台 加藤 隆さん
'スポーツ振興とともに 帰宅困難者を守る施設を' ゼビオアリーナ仙台 加藤 隆さん

仙台市太白区のあすと長町に、2012年10月に開業した多目的アリーナ「ゼビオアリーナ仙台」。日本最大規模のセンターマルチディスプレイやリボンLED、VIPルームといった設備を持ち、スポーツやコンサートなど幅広く対応できるのが特徴です。また、大規模災害時に帰宅困難者の一時滞在場所として活用してもらうため、仙台市と協定を結んでいます。加藤さんには、アリーナ内の非常時に役立つ設備機能を案内していただきました。

ゼビオアリーナ仙台
http://www.xebioarena.com

'自社の技術を発揮し 屈強な防災タワーを開発' 日鐵住金建材株式会社 仙台製造所 所長 平山 憲司さん
'自社の技術を発揮し 屈強な防災タワーを開発' 日鐵住金建材株式会社 仙台製造所 所長 平山 憲司さん

震災にともなう津波が仙台製造所を直撃。工場は壊滅的な被害を受けましたが、所内にいた社員は全員、築山に避難して無事でした。工場の完全復旧後、建材メーカーとしての技術の粋を尽くし、地震や津波に強靱な耐久力を持つ「セーフガードタワー」を開発。全国の自治体や企業にむけて販売をスタートしています。今回、取材陣は平山所長の案内で、敷地内に建設された高さタワーに上り、その頑丈さと機能性を体感しました。

日鐵住金建材株式会社
https://www.ns-kenzai.co.jp

今もなお津波の爪痕が残る 荒浜で出会った、鎮魂の観音像。