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福島県福島市・二本松市が直面している『いま』とは
ナビゲーターロザンが解説!
ラジオ福島で生放送の出演に臨む中学生記者たち。

ラジオ福島で生放送の出演に臨む中学生記者たち。

  • ロザン 菅さん 福島駅は、東北新幹線で東京駅から約1時間半だから、東北といっても近い感じがするな。
  • ロザン 宇治原さん そやな。市の中心部は大きな建物が建ち並んで活気があるし、第1回目の取材で訪ねた仙台市同様、今ではあまり東日本大震災の名残は見られへんもんな。
  • ロザン 菅さん それでも、震災による揺れはこの街に大きな混乱をもたらしたんやろ?
  • ロザン 宇治原さん 内陸部にある都市やから、さすがに津波の被害はあらへんかったけど、建物の損壊やライフラインの断絶、交通の乱れはあったらしいで。
  • ロザン 菅さん 停電がおきたり電話回線が不通になったりして、みんな不安を感じたやろな。災害の状況や避難情報、家族の安否を知る手段が失われたわけやし。
  • ロザン 宇治原さん 普段はテレビやインターネットで得ていた情報がまったく入らんようになって災害の状況把握が難しいなか、地元のAMラジオ局や新聞社が情報発信に奔走したそうや。
  • ロザン 菅さん そうか!電池があれば携帯ラジオで放送が聞けるもんな。福島民報でも、印刷工場の人たちが資材の調達に苦労しながら頑張って途切れることなく新聞を発行したそうやないか!
  • ロザン 宇治原さん 福島第一原子力発電所の事故で避難指定地区になっている浪江町でも、全国に散り散りになっている町民のために、IT技術を活用した情報発信に取り組んどるらしいで。
  • ロザン 菅さん タブレット型PCも普及しつつあるから、子どもからお年寄りまで手軽に扱えるようになれば、災害時の強い味方になりそうやな。今回も、大災害に備えるための知識がたくさん得られそうやな…。今年ラストの取材、ほな、張り切っていきましょか!
'被災者に寄り添う 放送を目指して' ラジオ福島 放送本部副本部長 兼 編成局長 菅野 左千男さん アナウンサー 大和田 新さん 山地 美紗子さん '被災者に寄り添う 放送を目指して' ラジオ福島 放送本部副本部長 兼 編成局長 菅野 左千男さん アナウンサー 大和田 新さん 山地 美紗子さん '被災者に寄り添う 放送を目指して' ラジオ福島 放送本部副本部長 兼 編成局長 菅野 左千男さん アナウンサー 大和田 新さん 山地 美紗子さん
'被災者に寄り添う 放送を目指して' ラジオ福島 放送本部副本部長 兼 編成局長 菅野 左千男さん アナウンサー 大和田 新さん 山地 美紗子さん

福島県全域で聴取できるAMラジオ放送局。1953年の開局以来、長年にわたって人気を集め、地元リスナーを大事にした放送を毎日24時間続けています。東日本大震災発生時も生放送中で、大きな揺れで姿勢を維持するのもままならない状態ながら、住民への避難を訴えかけました。以後350時間、CMを入れずに被災状況や避難情報を発信。この取材では震災時の状況を振り返りながら、ラジオ放送の重要性について3名の方に語っていただきました。

ラジオ福島ホームページ
http://www.rfc.jp

'情報が活字となる 躍動の現場を見学' 福島民報社 印刷センター 印刷局長 宍戸 篤さん
'情報が活字となる 躍動の現場を見学' 福島民報社 印刷センター 印刷局長 宍戸 篤さん

福島県下で最も発行部数が多い地方新聞社。1面と社会面のトップ記事は通信社配信記事だけに頼らず自社記事の掲載率が高いことで知られ、より地域に密着した新聞の発行を実践しています。震災時は、印刷用紙やインクの不足、断水などで新聞の発行が危ぶまれたものの、一日も途切れることなく購読者に新聞を届けました。この取材では、印刷センター内を見学し、新聞印刷の工程について学びました。

福島民報社ホームページ
http://www.minpo.jp

'今も解消されない問題に 焦燥が増す避難生活' 安達運動場応急仮設住宅 自治会長 瀬賀 範真さん
'今も解消されない問題に 焦燥が増す避難生活' 安達運動場応急仮設住宅 自治会長 瀬賀 範真さん

東京電力福島第一原子力発電所より直径距離で約7km北に位置する浪江町。避難地域に指定されてから、すべての町民は離れ離れの暮らしを現在も続けています。二本松市の安達運動場に設けられた応急仮設住宅は、浪江町民が暮らす仮設住宅の中で216戸入居と最大。住民は、日々の不便さや不安を抱えながら、避難生活の脱却を切に願っています。自治会長からは、避難時の様子や通信手段などについてお話を伺いました。

'町民との距離を縮める 新たな情報発信の形' 浪江町 復興推進課 課長補佐 清水 中さん 主幹 小島 哲さん '町民との距離を縮める 新たな情報発信の形' 浪江町 復興推進課 課長補佐 清水 中さん 主幹 小島 哲さん
'町民との距離を縮める 新たな情報発信の形' 浪江町 復興推進課 課長補佐 清水 中さん 主幹 小島 哲さん

現在、二本松市に町政を執り行う事務所を設けている浪江町役場。避難時は情報が錯そうし、大きな混乱を生みました。その反省点を踏まえながら、遠く離れた町民にも浪江町の様々な情報を届ける仕組みづくりに注力しています。そこで、全世帯にタブレット端末の配布を計画し、IT技術者らとアプリケーションの開発にも着手。昨年6月には試作体験会も開催し好評を得ました。情報発信の新たなモデルとして期待が高まります。

浪江町ホームページ
http://www.town.namie.fukushima.jp/

現場に立って情報を集め、時事を正確かつ速やかに伝える責務。