ラジオ福島で生放送の出演に臨む中学生記者たち。
福島県全域で聴取できるAMラジオ放送局。1953年の開局以来、長年にわたって人気を集め、地元リスナーを大事にした放送を毎日24時間続けています。東日本大震災発生時も生放送中で、大きな揺れで姿勢を維持するのもままならない状態ながら、住民への避難を訴えかけました。以後350時間、CMを入れずに被災状況や避難情報を発信。この取材では震災時の状況を振り返りながら、ラジオ放送の重要性について3名の方に語っていただきました。
ラジオ福島ホームページ
http://www.rfc.jp
福島県下で最も発行部数が多い地方新聞社。1面と社会面のトップ記事は通信社配信記事だけに頼らず自社記事の掲載率が高いことで知られ、より地域に密着した新聞の発行を実践しています。震災時は、印刷用紙やインクの不足、断水などで新聞の発行が危ぶまれたものの、一日も途切れることなく購読者に新聞を届けました。この取材では、印刷センター内を見学し、新聞印刷の工程について学びました。
福島民報社ホームページ
http://www.minpo.jp
東京電力福島第一原子力発電所より直径距離で約7km北に位置する浪江町。避難地域に指定されてから、すべての町民は離れ離れの暮らしを現在も続けています。二本松市の安達運動場に設けられた応急仮設住宅は、浪江町民が暮らす仮設住宅の中で216戸入居と最大。住民は、日々の不便さや不安を抱えながら、避難生活の脱却を切に願っています。自治会長からは、避難時の様子や通信手段などについてお話を伺いました。
現在、二本松市に町政を執り行う事務所を設けている浪江町役場。避難時は情報が錯そうし、大きな混乱を生みました。その反省点を踏まえながら、遠く離れた町民にも浪江町の様々な情報を届ける仕組みづくりに注力しています。そこで、全世帯にタブレット端末の配布を計画し、IT技術者らとアプリケーションの開発にも着手。昨年6月には試作体験会も開催し好評を得ました。情報発信の新たなモデルとして期待が高まります。
浪江町ホームページ
http://www.town.namie.fukushima.jp/