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気仙沼市が直面している『いま』とは
ナビゲーターロザンが解説!
気仙沼市が直面している『いま』とは
  • ロザン 菅さん 気仙沼市といえば、サンマやマグロ、フカヒレで有名な海洋都市やんな?
  • ロザン 宇治原さん 三陸沖で操業する漁船の水揚げや遠洋漁業の基地となっている気仙沼漁港を中心に、海産物加工の会社が集まって、日本の水産業を支える重要拠点になってるそうや。
  • ロザン 菅さん 2007年と2008年は、水揚げ高東北一やったんやて!…でも、やっぱりここも、東日本大震災による津波で大きな被害を受けたんやろ?
  • ロザン 宇治原さん ああ、気仙沼では1,000人以上の方が亡くなっていて、行方不明者も230人いるそうや。住宅も1万6,000棟近くも被害を受けて、それはもう想像を超える悲劇やな…。
  • ロザン 菅さん 港町を歩いたけど、ボロボロになった建物や土台だけの場所があって、すごくショックやったわ…。でも、仮設商店街に立ち寄ったら、みんな元気に商売してはったけどな。
  • ロザン 宇治原さん 津波で破壊された「気仙沼 海の市/シャークミュージアム」もリニューアルオープンしていて、海の幸をお土産にショッピングを楽しんでいる観光客もおったよ。館内に拠点を置く気仙沼観光コンベンション協会は、震災の記憶を伝える語り部ガイドを派遣したり学びの機会を創出したりと頑張っているらしいしな。
  • ロザン 菅さん 気仙沼の漁港を復活させようと、建設業の方々も工事で忙しいみたいやな。
  • ロザン 宇治原さん これだけ規模が大きいと、完全復旧まで少し時間はかかるかもしれんけどな…。水産業の復興も重要な目標になってるらしいで。
  • ロザン 菅さん 気仙沼のフカヒレ、おいしいもんな〜!そういえば、ある中学校では「防災」に関心が高まっていて、独自の取り組みを行っているらしいで?
  • ロザン 宇治原さん 全国から集まった中学生記者にとって、同じ年代の子らと意思疎通を図りながら、「防災教育」について考えるチャンスになるな!
  • ロザン 菅さん 今回も得られるものが多い取材となりそうやな。ほな、張り切って取材にいきましょか!
'これからも海とともに 生きていくために' 気仙沼観光コンベンション協会 事務局長 橋本 茂善さん
'これからも海とともに 生きていくために' 気仙沼観光コンベンション協会 事務局長 橋本 茂善さん

「気仙沼 海の市/シャークミュージアム」内に拠点を置き、地域の観光振興のため多彩な活動を行っている「気仙沼観光コンベンション協会」。震災の記憶を後世に継承するため、様々な経歴を持った気仙沼市民の協力を得て、「気仙沼震災復興語り部」や「観光ボランティアガイド気仙沼」などの事業にも取り組んでいます。震災時に気仙沼市総合体育館避難所運営責任者であった橋本さんも、被災地スタディツアーのガイドを務めています。

気仙沼観光コンベンション協会ホームページ
http://www.kesennuma-kanko.jp

'被災の事実を見つめ 多くの命を守る防災対策を' 気仙沼市危機管理課 課長補佐兼防災情報係長 高橋 義宏さん
'被災の事実を見つめ 多くの命を守る防災対策を' 気仙沼市危機管理課 課長補佐兼防災情報係長 高橋 義宏さん

未曾有の悲劇を生み出した東日本大震災による大津波。気仙沼市では、新たな街づくりを進めるとともに、「津波死ゼロのまちづくり」を目標に掲げ、市民の命を守る防災対策を推進しています。高橋さんには、市の防災計画の概要と課題について語っていただき、災害情報把握伝達システムの整備や潮位・津波観測システムなどの導入、実践的な避難訓練やハザードマップの見直しといった、今後の取り組みについて教えていただきました。

気仙沼市ホームページ
http://www.city.kesennuma.lg.jp

'気仙沼の未来のために 市民の生活基盤を再建' 気仙沼建設業青年会 会長 小山 涼さん(写真右)
'気仙沼の未来のために 市民の生活基盤を再建' 気仙沼建設業青年会 会長 小山 涼さん(写真右)

宮城県は、津波被害を受けた農地と漁港の復旧完了を、当初予定していた2015年度から繰り延べて発表。資材と人手不足のため、農地が2016年度、漁港が2017年度にずれ込むとしています。気仙沼市でも、復興の基盤となる道路や盛り土、防潮堤などの様々な工事が進行中ですが、漁港の完全復旧は2017年度以降になるとの見通しです。復興工事の現場を視察し、道路の整備に尽力している気仙沼建設業青年会の方々にお話を聞きました。

宮城県建設業協会ホームページ
http://www.miyakenkyo.or.jp

'心を通わせ教えてくれた 未来の防災戦士たち' 気仙沼市立階上(はしかみ)中学校
'心を通わせ教えてくれた 未来の防災戦士たち' 気仙沼市立階上(はしかみ)中学校

階上中学校では、2005年から総合的な学習の時間に防災学習を取り入れ、学校を軸とした地域防災活動を展開しています。そして、震災の経験を経て、この取り組みの重要性を再確認し、さらなる防災力の向上を目指しています。今回は、同じ中学生同士、楽しく交流を深めながら、中学生記者たちの防災への意識を高めるのが目的です。そして、それぞれの地域に必要な災害への備え、そして中学生だからできることを知る機会となりました。

'サメの可能性を信じて 水産業の再興で街を元気に' 株式会社中華・高橋水産 畠山 清さん
'サメの可能性を信じて 水産業の再興で街を元気に' 株式会社中華・高橋水産 畠山 清さん

気仙沼を代表する水産加工物「フカヒレ」。その生産・加工を行う中華高橋水産は、地元水産業を支える重要な企業の一社です。しかし、震災によって生産量が大幅にダウン。畠山さんは、会社の建て直しはもちろん、気仙沼の水産業を再び盛り上げるためには、地元漁師の元気を取り戻すことが大切だと考え、新たな商品開発やPR活動などへ積極的に取り組んでいます。一行は、地域復興のためサメにかける熱い思いにふれました。

株式会社 中華・高橋ホームページ
http://www.chutaka.co.jp

一人でも多くの命を救うための防災対策と、速やかな避難。