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スマイルレタスお届け 笑顔の輪広がる 一戸町奥中山→宮古市田老

  • いわて
  • 2014年7月2日

1日、東北一のレタス産地一戸町奥中山でのスマイルいわて「レタスアートプロジェクト」で大きく育ったレタスを、東日本大震災で被災し宮古市田老町の仮設住宅で暮らす住民の皆さんにお届けしました。レタスづくりに関わった内陸の人たちの温かい気持ちが届き、笑顔の輪が広がりました。

 

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一戸町奥中山から届いたレタスを手に笑顔を広げる宮古市田老・グリーンピアみやこの仮設住宅に生活する皆さん=7月1日、宮古市田老

 

届けたレタスは、一戸町の地元生産者、奥中山中3年生、盛岡みたけ支援学校奥中山校中学部、震災後に内陸に移った方々らが6月30日に収穫した計約600玉。新岩手農協の協力を得て、スマイル花壇づくりに取り組む宮古市田老町のグリーンピア三陸みやこの仮設住宅ほか、同樫内地区の仮設住宅に届けました。

 

奥中山中の3年生19人は、バスで樫内仮設住宅に到着すると、一戸町から届いていたレタスを箱から取り出し袋詰め。班に分かれて一軒一軒の玄関先を訪ねて約50戸に配りました。レタスを2玉入れた袋には、心のこもった手紙も添えられ、涙を流して受け取る住民の方もいました。

 

震災後に沿岸部から盛岡市内に移り住んだ皆さんや、奥中山中3年生、盛岡みたけ支援学校奥中山校、地元生産者が収穫作業に汗を流しました=6月30日、一戸町奥中山

震災後に沿岸部から盛岡市内に移り住んだ皆さんや、奥中山中3年生、盛岡みたけ支援学校奥中山校、地元生産者が収穫作業に汗を流しました=6月30日、一戸町奥中山

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箱に入ったレタスを取り出し袋詰めの作業をする奥中山中の生徒=7月1日、宮古市田老・樫内仮設住宅

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仮設住宅に暮らす人たちへの温かいメッセージが添えられたレタスの袋詰め

 

参加した女子生徒は「震災から3年が過ぎても仮設住宅生活が続いていて、早く本当の自分の家で過ごしたいと思うのは当然だ。津波を体験した人と実際に話さなければ分からないことがたくさんあった」と住民とのふれ合いを通し、被災地の実情に理解を深めていました。

 

世帯数が多いグリーンピア三陸みやこの仮設住宅では、住民のみなさんに「スマイル花壇」の前に集まってもらい、約360玉を手渡しで配りました。花壇づくりに参加していただいている住民の方や、同農協職員の協力を得て配布しました。
一戸町でのレタスアートプロジェクトは2年目の取り組みで、グリーンピア三陸みやこの仮設住宅では昨年に続いての配布。今年も新鮮なレタスが届くことを待ちわびていた人が多くいました。

 

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新鮮なレタスを受け取るために列をつくる住民の方々=宮古市田老・グリーンピア三陸みやこ

 

レタスの袋を手にした住民の方々からは、「レタスを作ってくれた温かい気持ちがうれしい」といった感謝の言葉や、「生はもちろん、みそ汁に入れてもおいしい」と、献立に思いを巡らす声が聞かれました。

 

一戸町奥中山の「レタスアート」はあともう少しの間、見学できます。ぜひ足を運びご覧ください。

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奥中山地図

スマイルとうほくスタッフ 千葉隆治(岩手日報社)

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