
三陸鉄道は、4月5日の南リアス線に続いて、翌6日に北リアス線が全線で運行再開しました。
その様子をお伝えします。
北リアス線のスマイル車両も、南と同様にヒマワリでデコレーションしました。
トイレも「北リアス仕様」です。
スマイルトレインはこの日、8:05久慈駅発の記念列車を皮切りに、久慈―宮古間を2往復しました。
久慈駅のホームです。お祝いムード一色です。
満員で座れない車両もありました。多くの方に乗っていただき、感激です。
各駅もたいへんな盛り上がりでした。
久慈駅には「あまちゃん」の大向駅長、吉田副駅長がゲストで登場。
高校生海女クラブもパフォーマンスを披露しました。
奥州市からはワンマンバンド大道芸人・高橋ヒロヤスさんが駆けつけ、イベントに花を添えました。
「スマイルいわて写真展」も開催し、これまでの活動をPRしました。
宮古駅もすごい人でした。
“天野家”のみなさんも来てくれました。
リアルさんてつくんも、連日お祝いにやってきました。本物のさんてつくんとのツーショットが実現です。
写真↓は、島越駅周辺です。ここは三陸鉄道最大の被災区間。震災前は高架橋でしたが、防潮堤の役割も果たす盛り土構造にして造りなおすなど、大工事が行われた場所です。
以前に工事の様子を取材に来たことがあります。
http://smile-tohoku.jp/report/office/3830/
こうして列車が走っている様子を見るのは、感慨深いものがありました。
車窓には雄大な景色が広がり、大漁旗や手を振る人が大勢いました。
そして、祝賀ムードが一段落した夕方に宮古駅から乗車してみました。
しばらく走ると、記念行事が終わった後だというのに、遠くから手を振る親子連れや、玄関から飛び出してきて手を振るおばあちゃんがいました。家の窓に「おめでとう」と大きな張り紙もありました。そんな様子を見て、三鉄が地域に愛され、みんなが復旧を待ち望んでいたのだと、あらためて実感しました。
三鉄関係者のみなさんはもちろんのこと、きっと多くの人が全線再開の瞬間に立ち会えたことをうれしく、誇りに感じたに違いありません。
島越駅のホームにあった横断幕です。
「おかえり三鉄。ここから未来へ。」
困難を乗り越えて全線再開を成し遂げた三鉄は2日間にわたり、たいへんな盛り上がりを見せました。
でも、実はこれからクリアしなければならない課題も多いのです。
みんながこの日感じた気持ちを、未来にどうつないでいくかが重要なのかなと思いました。
スマイルいわてスタッフ 上中(岩手日報社)