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岩手で3年目の仮設住宅キャラバンスタート

  • いわて
  • 2016年6月28日

●●大槌 集合 (1)■■大槌友情 (1)■■釜石てあらし指導 (1)

今年で3年目を迎えた岩手、宮城、福島の仮設住宅を巡る「スマイルとうほくプロジェクト」のキャラバンは、岩手県大槌町の赤浜第3仮設団地談話室と釜石市栗林町仮設団地談話室を皮切りに岩手でもスタートです。

●●釜石 集合 ■■釜石花植える (1)

 

 

東日本大震災から5年が経過し、ボランティアなどの訪問が少なくなっているといい、住民の皆さんは笑顔でガザニアなど色とりどりの花を植え、しっかり汚れが取れる手洗い方法やハンドマッサージを体験。

 

●●大槌 植える ▼▼▼ (1)●●釜石 植える

 

新企画のホットアイマスク「めぐりズム」を使ったリラックスタイムは、花王スタッフのユーモアあふれる話術が笑いを誘い、にぎやかに交流を深めることができました。

 

6月18日に赤浜第3、19日に栗林町の仮設住宅談話室で開催。両談話室のイベントカレンダーには、スマイルとうほくプロジェクトの日程も書き込まれており、楽しみに待ってくれていた様子が伝わってきます。

 

▼▼【赤浜第3仮設団地談話室】約20人が参加。小さな子どもたちも一緒に、ガザニア、マリーゴールド、ベゴニアの苗を植えました。この日、61歳の誕生日を迎えた藤原キヨさんは「きれいなお花のプレゼント。本当にうれしいです」とにっこり。藤原さんは日ごろから仮設住宅脇の畑に花を植え、潤いの場をつくっているそうで、大好きな花の贈り物に大喜びでした。ハンドマッサージ体験では花王スタッフも住民の皆さんと向き合い、会話を弾ませていました。

 

●大槌 花植え2 ▼▼ (1)

 

 

●●大槌 手洗い●●大槌 マッサージ3 (1)

 

 

▼▼【栗林町仮設団地談話室】約20人が詰め掛けました。お孫さんと参加した岩崎良子さんは、花植えを終えた後の手洗い体験で「学校で手洗いを教わっている孫の方がよっぽど上手」と目を細めていました。ハンドマッサージも孫と向き合い終始にこにこ。仮設住宅での生活は6年目を迎えたそうで「以前はたくさんのボランティアの方々が来てくれました。最近はめっきり少なくなったので、訪ねて来てくれて、とてもうれしいです」と喜んでいました。

 

●釜石 花植え2●●釜石 手洗い

●●釜石マッサージ■■■釜石 マッサージ (1)▼▼▼▼

 

▼▼【新企画】花植え、手洗い、ハンドマッサージの後は、いよいよ新企画の「『めぐりズム』 蒸気でホットアイマスク」を使ったリラックスタイム。住民の皆さんは、耳かけのついたアイマスクを着用し、目と目元をやさしく包み込む「目の蒸気浴」を体感しました。約40度の心地良い蒸気が10分ほど続くアイマスク。花王スタッフが「気持ち良くなって思わず眠らないでくださいね!」と呼びかけると、「わははは」と笑いの渦が巻き起こりました。

■■釜石めぐり (1)●●釜石 めぐリズム●●釜石めぐりズム■■釜石めぐり3 (1)

 

▼▼沿岸被災地では未だに仮設住宅に生活を続けている人たちがいます。同時に、再建した住宅や災害公営住宅などに移り住む人たちも増えています。

寒さに耐え食料供給を待った避難所生活、順番を待ち、やっとの思いで入った仮設住宅、予想を超えた仮設での長期生活。そして、新たな住宅へ。震災さえなければ、起こり得なかったことばかりです。

しかし、仮設であっても人のつながりが生まれていることもあり、今回訪問した仮設団地では「仮設住宅から次に進むことそのものは、良いことなんだけどね」と次の言葉を探しながら会場に足を運ぶ人もいました。

笑顔と笑い声に包まれる会場を目にして、人が前を向き生きるには「楽しい、うれしい、心地いい」ことを体感でき、人とつながることができる居場所が大切なのだと実感しました。

震災直後にもらった花王の生活応援セットのことを覚えていて、スタッフに感謝の言葉を話す女性たちもいました。心はつながり続けています。

キャラバンは本年度、3県の仮設住宅20カ所を巡ります。(岩手日報社釜石支局 千葉隆治)

 

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