それは、東北と日本中を笑顔でつなぐプロジェクト

つながる、広がる!笑顔の輪 in岩手県釜石市

  • いわて
  • 2015年7月21日

みなさんこんにちは!スマイルとうほくプロジェクト事務局の及川です。

「つながる、広がる!笑顔の輪」キャラバン・花植え&手洗い&ハンドマッサージ体験会は、7月11、12の両日、岩手県釜石市の平田第1、第2仮設団地と天神町仮設団地の談話室で行われました。今回も花王グループの全国の事業所から8人が参加し、仮設住宅で暮らす住民との交流を深めました。

このキャラバンに「社員レポーター」として参加いただいた花王カスタマーマーケティング・武井陽子さんのレポートをご覧ください!

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みなさんこんにちは、花王カスタマーマーケティングの武井です。

昨年私は、会社が社員向けに実施した被災地視察に参加しました。その時は語り部さんたちのお話を伺うにとどまりましたが、「もっと寄り添った活動をしたい!」と思うようになりこの度仮設訪問活動へ参加させていただきました。

今回訪れた釜石市は、今年になりラグビーW杯開催と橋野鉄鉱山の世界遺産登録が決定された地区。至る所にお祝いの横断幕が掲げられ、街全体で盛り上げよう、という雰囲気を感じました。

 

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JR釜石駅・三鉄釜石駅の様子。2つの明るい知らせを祝う横断幕が掲げられています。

 

訪問初日、初めて参加した私たちは少し緊張気味でしたが、住民の皆さんがとにかく元気いっぱいで緊張もすぐ吹っ飛びました。日差しが強い中、てきぱきと花を植える皆さんの手際の良さに驚きました。

 

皆さんと一緒にお花植え(NXPowerLite)  ハンドケアでスキンシップ(NXPowerLite)

皆さんと一緒にお花植え                 ハンドケアでスキンシップ

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浜のお父さん・お母さんとの会話に私たちも大笑い 皆さんと作ったプランターの前で「ハイチーズ!」

 

夕方には月命日という事で、特別に釜石市内の旅館・宝来館の女将さんの体験談と、「釜石あの日あの時甚句つたえ隊」のお二人による、胸が熱くなるような相撲甚句を聞かせていただきました。

女将さんの懐の深さや前向きな姿勢、そして復興への強い思いに、その場にいた誰もが心揺さぶられました。

 

 

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宝来館前の根浜海岸前に立つ碑。「津波が来たら、ともかく上へ上へ逃げよ」と語りかけています

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今年4月にリニューアルされた宝来館外観

 

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9つ創作された、復興への祈りを込めた相撲甚句の一部を手話を交えながらご披露頂きました

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「1000年に一度の災害だとすれば、1000年後までこの経験を伝えていきたい」と話す女将の岩崎昭子さん

 

濃密な初日を終え、迎えた2日目。

初日同様、集会所が満席になるほど多くの方に参加いただきました。そして孫子ほど年の離れた私たちを温かく迎え入れていただきました。ある住民の方は津波で大変な思いをしたはずなのに、「今朝も海に出たのよ」と話してくれました。

体験会が終了し、帰路につこうとしたところ事件が起こりました。なんと私たちが乗っていた車のタイヤがパンクしていました。日曜で近くのガソリンスタンドがお休みで、途方に暮れていたところ、ある住民の方が修理の方を呼んでくれました。

修理が終わるまで待機するための集会所を提供してくれたり、心配そうに家から出て様子を見に来てくれたり。困った時にスッと手を差し伸べてくれる、「東北人の温かさ」を実感しました。

 

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「わぁ可愛い!」ベゴニアの花を見てつい笑顔に  手と手を握ってマッサージ。初めは少し照れくさいですよね

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孫子(?)ほどの花王社員が手洗いの大切さをご紹介 梅雨時期にもかかわらず2日間好天に恵まれました!

 

 

2日間を通して、文字通り手と手を取り合ってのふれあいをさせて頂きましたが、ウニの殻むきを長年されてきた手など、皆さんの手にはそれぞれの人生の年輪が表れていて、苦労を見てとれない私の手が恥ずかしく思えました。

地元の皆さんの「忘れてほしくない」「あの日のことを教訓にしてほしい」「復興はまだまだこれから」などの想いを、ひとりでも多く周りに伝え、現地を訪れてもらうようにすることが、これからの私にできる精一杯の活動です。

素晴らしい体験と出会いに心より感謝します!!

 

 

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