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6月15日 「グリーンピア三陸みやこ」にてフラワーアートづくり

  • いわて
  • 2015年6月16日

 

6月15日、宮古市田老の「グリーンピア三陸みやこ」にて、

グリーンピア仮設にお住まいの方々、田老保育所や田老児童館の子どもたち、

一緒に活動を続けてくださっている花王の皆さん、JA新いわてさん、いわみんTVさん、みやこラボさん、花ことばさん、清水園芸さん、宮古市社会福祉協議会さん、グリーンピア三陸みやこさんら

約100人の皆さんと一緒に花植えを行いました。

色の違う花を組み合わせて畑にスマイルマークをつくり出すフラワーアートは今年で4年目。

震災の年に生まれて0歳の頃から参加してくれている子が、

4歳のお兄さん、お姉さんになって今年も精いっぱい種をまきます。

 

「あっちにお花を植えたの」

と、昨年の様子をにこにこしながら教えてくれる子どもたちに、

花植えをする前からこちらがほっこり優しい気持ちにさせてもらいました。

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準備運動もばっちりこなし、いざ花植え開始。

黄色い花はマリーゴールド。青紫の花はアゲラタム。赤い花はサルビア。

用意したお花はなんと4300以上!

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さまざまな想いを胸に、ひとつひとつ丁寧に苗を植えてくれた地元のお母さん、お父さんたち。

その隣では、子どもたちが協力しあってヒマワリの種を植えていきます。

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心をひとつに生み出したみんなの畑の前で記念に一枚。

服や帽子にぺたぺたと貼ったスマイルシールも手伝って、みんなにこにこ。

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東日本大震災から4年。変わっていくものも、変わらずにあるものもあります。

次々と前に進んでいると語る人も、まだ未来の展望が見えないと語る人もいらっしゃいます。

そのどちらもが、本当の気持ちで、そのどちらもが、現状です。

今も、ここ「グリーンピア三陸みやこ」では、約700人の方が仮設住宅での生活を余儀なくされています。

4年経った今でも、気持ちが前をむかず、ふさぎ込んでいる人もいます。

そんな皆さんが、ほんのわずかでも元気になり、

心に爽やかな風を通すことができる場所をつくりたい、守りたい。

初年度からの想いは、変わることなく年々力強さを増し

誰かの心に一抹の明かりを灯すよう願いを込めたフラワーアートを、今年も完成させることができました。

 

「とにかく元気を出したいの」と自分を鼓舞する強いまなざし。

「最初は知らない人がいっぱいで緊張したけど、お友だちと一緒だから楽しかったよ」と語る愛くるしい笑顔。

「写真に写るなんて、恥ずかしいよ」とはにかみながら、下を向いて汗を流し、スコップを握る大きな手。

たくさんのひたむきな想いと、たくさんの笑顔がそこにはありました。

 

 

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ご参加いただいた一人一人に支えられているからこそ、

4年目もフラワーアートを完成させることができました。

ずっとサポートを続けてくださっている花王の皆さん、協力団体の皆さん

そして、ご参加くださった田老地区の方々、本当にありがとうございます。

 

前向きな気持ちも、楽しい気持ちも、いいこと全部、人から、人へ。

ヒマワリが見頃を迎えるのは8月です。

たくさんの人の想いをのせ、地元の皆さんや私たちスタッフ、

みんなで一緒に育てていくフラワーアートのスマイル。

1日でも長く笑顔を届け続け

ヒマワリがすくすくと育ち太陽に向かって鮮やかな黄色を広げることを楽しみにしています。

 

スマイルいわてスタッフ 平野(岩手日報社)

 

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