澁谷昌典くん(山形県/山形市立第三中学校1年)
復興に向けて南三陸町のみなさんが一歩ずつ進んでいることを知ることができ、サケの孵化放流事業では生命の力強さを感じることができました。震災について忘れないこと、そして、復興が日々前進していることを、帰ったらみんなに伝えたいです。
山中夕奈さん(佐賀県/唐津市立第五中学校3年)
東日本大震災から3年が経ったけれど、絶対に忘れてはいけないことだと改めて実感しました。実際に頑張っている被災地の人たちと会って、節電や命を大切にするなど、自分にも何かできることから実践したいです。
小出星那さん(和歌山県/那智勝浦町立那智中学校3年)
私が住んでいる地域も漁業が盛んなので、養殖場などを見学してすごく身近に感じました。もし、地元に震災が起これば、同じような事が起こるはずなので、南三陸町の人たちのように地域の力になれればと思います。
坂本健太くん(山梨県/笛吹市立春日居中学校2年)
いまだ震災の爪痕がたくさん残っていることに衝撃を受けました。そのなかで、地域の方々が復興のために頑張っている姿を見て、逆にこちらが勇気づけられました。正直、震災について忘れかけていたし、周りも同じだと思うので、被災地の現状を伝えていきたいです。
廣真琴さん(三重県/松阪市立殿町中学校2年)
地元の三重県では体験できないことばかりで、貴重な一日でした。会う人たちがみんな笑顔で、こんなに明るい町なんだなと意外に感じています。もし、同じような大震災が地元に起きたとしても、南三陸町の人たちのように元気に復興できたらと思いました。
今回の取材地、宮城県南三陸町の取材テーマは“漁業の復興”。
漁船に乗って回復しつつある“漁”の現場へ取材に行き、また、水揚げされた海の幸がどのように流通し人々を集めているのか、さんさん商店街にその取組を学びに行きました。
津波で大きな被害を受けた人々は、少しずつですが『海』から復興に向かっています。
なぜ、また海のそばに戻るのか。多くを奪っていった海と暮らすことに抵抗は無いのか。
外から見れば疑問に思う方もいるでしょう。
今回の取材で、少しその疑問を紐解くことができたかもしれません。
多くを奪った海への憎しみ、悲しみ・・・その思いを少しずつ乗り越えながら、一方で豊かさをもたらす海・自然への敬意を再び持つこと。ずっと生活の糧となってきた海との関係を見直すそのプロセスとは、家族の大切さ、仲間の大切さ、今までの自分たちを見つめ直すということでもあると思います。
人命・財産、多くのものが失われました。目が覚めて元通り、ということは決してありません。それでも宮城県南三陸町の皆さんは一歩ずつですが、とても強い一歩を踏み出しています。今、日常の生活の中で私たちはどれほど、家族に感謝し、仲間に感謝し、自然に感謝し、一日一日を暮らしているでしょうか。
とても大切なものは、一番身近なところにある。
震災を乗り越えようとし、海と暮らす人々は確かに私たちにメッセージを伝えてくれているように感じます。
次回の取材地は、岩手県宮古市。インフラの復興を取材します。