
みなさんこんにちは!!
スマイルとうほくプロジェクト事務局、河北新報社の浦田です。
今年最後の「つながる、広がる!笑顔の輪」の仮設住宅訪問は宮城県七ヶ浜町で開催しました。
今回は花王の川鍋さんがレポーターとして参加してくださいました。
川鍋さんのレポートをぜひご覧ください。
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今年最後、40箇所目の仮設住宅訪問は宮城県七ヶ浜町へ!花王の川鍋が行ってまいりました!
東京では被災地の状況についてのニュースや話題をほとんど耳にすることが無くなりました。そのため、自分自身が現地へ行き、見たことを多くの人に話すことによって、もう一度目を向けてもらえるようにしたい!という思いから参加しました。
七ヶ浜町は三方を海に囲まれ、美しい海岸の景色から「東北の湘南」と呼ばれている魅力いっぱいの町です。その七ヶ浜町に10mの津波が押し寄せて町は壊滅的な被害に遭いました。現在では浜辺にあった住宅街は見渡す限りの原っぱで、ところどころに家があった址が残っているだけ。防風林はわずかに残された松がかろうじて立っている状況です。浜辺にあった住宅街の住民の多くは、現在でも仮設住宅で生活されています。
≪津波の影響でわずかに残った防風林≫ ≪歩道のタイルは津波で剝がれたままの状態≫
今回私が訪問したのは、「七ヶ浜中学校第2グラウンド」と「七ヶ浜町第一スポーツ広場」の二つの仮設住宅です。
≪訪問した七ヶ浜の仮設住宅≫
花植えの準備をしていると、参加者のかたが植える花の苗を選びに集まってきて、賑やかな状態でプログラムがスタートしました。園芸大好き!という方が多く、野菜やお花がたくさん植えられている仮設住宅に、新たに「すみれ」が仲間入りしました。「春には花いっぱいになるといいね!」と期待を込めて植えたすみれ、皆さんのように元気な花を咲かせますように!
≪心を込めてお花を植えました≫ ≪天候にも恵まれお花も喜んでいます≫
≪七ヶ浜中学校第2グラウンド仮設住宅の皆さん≫ ≪七ヶ浜町第一スポーツ広場仮設住宅の皆さん≫
手洗い教室では、参加者の皆さんは童心に返ったように、歌にあわせて「まで」(充分に…という意味の方言)に手洗いをなされていました。合言葉のように「までまで」と言いながら洗うと、洗い残しの無い手洗い名人がいっぱいです。
≪6つのポーズで皆さん手洗い名人に!≫ ≪洗い残しがないか真剣にチェックします≫
ハンドマッサージも大盛り上がり。笑い声が絶えない体験となりました。お相手した88歳のかたは「覚えたから、いつでもみんなとやれるね!」と、笑顔を見せてくれました。
≪ハンドマッサージ、気持ちいいわ≫ ≪自然と笑顔で会話がはずみます≫
あっという間の2時間、本来なら私たちが元気をお届けするはずが、逆に元気をたくさんいただきました。最後に、その日の写真を載せた号外新聞をプレゼントされた参加者の皆さんから「この新聞、額に入れる!」「皆さんの事は忘れない!」と言われて最高に嬉しかったです。仮設住宅の皆さんの事も絶対に忘れません!!
≪号外新聞を見て思わずニッコリ≫ ≪素敵なメッセージ書きました≫
帰り際、ちいさな子どもたちが遊んでいたので、メンバー全員でパンチボール配り!子どもたちからも眩しいくらいの笑顔をいただきました。
≪パンチボールで子供たちも大はしゃぎ≫
七ヶ浜の皆さん、ありがとう!また来るから、それまで元気でね!
被災地の皆さんが本当の笑顔を取り戻すまでは、まだまだ時間がかかると思います。実際に現地の様子を見てみると、思っていたほど復興は進んでいません。仮設住宅で雨漏りが発生するなどの新たな困難も発生しはじめているそうです。
東北のこと、忘れないでけさい。もっと見でけさい。一緒に応援してけさい。
今回の訪問をきっかけに、プライベートでも周りの仲間たちと一緒に七ヶ浜町の皆さんへ笑顔を届ける計画を立てていきたいです。スマイルとうほくプロジェクトにもこれまで以上に参加したいと思っています。