津田伊織くん(福井県/福井大学教育地域科学部附属中学校2年)
お話をしていただいたみなさんが、強い意志を持って行動していることに感心しました。帰ったら、今日、見たり聞いたりした事を伝えていきたいと思いましたし、自分自身もこれから前向きな意思を持って行動していきたいと思っています。
横井美咲さん(香川県/高松市立桜町中学校3年)
桜ライン311の岡本さんの「桜を植えること自体が魂になる」というお話や、うごく七夕前森組の佐藤さんが言っていた「祭りは魂」という言葉が心に響きました。失ってしまったものを埋め合わせるためだけでなく、大切なものを後世に残していきたいという意思が伝わり、私も地域で何ができるのかを考えたいと思いました。
浦野りょうさん(茨城県/聖徳大学付属取手聖徳女子中学校3年)
テレビの映像などではなく、自分の目で実際に被災地の現状にふれたことで、命やコミュニティの大切さを感じることができました。茨城県に住む身近な人たちに今回の経験を話し、震災の記憶が風化しないように伝え続けていければと考えています。
比嘉良仁くん(沖縄県/那覇市立城北中学校3年)
被災地に住む方たちが、これほどまでに毎日頑張って生きていることを知り、素直にすごいと感じました。家族を亡くした方は、そのショックで何もできないのではと思っていましたが、復興に向けて前向きに取り組んでいる姿を見て感動しました。東北の人たちがどのように頑張っているかを周りに伝えながら、自分自身もこれまで以上に努力を重ねていこうと思いました。
矢野司くん(富山県/射水市立新湊南部中学校3年)
陸前高田市で目にしたことはどれも衝撃的なことばかりで、本当に現実なのか思わず疑ってしまいました。想像を越える被害のあった方々が、前を向いて力強く生きていることを知り、その姿勢を見習っていきたいと思いました。帰ったら被災地の現状を身の回りの人たちに話し、今、自分たちに何ができるかを考える機会にしたいです。
今回の取材は、「奇跡の一本松」で度々報道されている陸前高田市です。
市街地が海に向かって開けていた分、津波の影響を大きく受け、街自体が壊滅してしまった土地でもあります取材前、語り部のくぎこ屋さんにお話を聞きました。くぎこ屋さんが今回の震災を通じて伝えたいこと。それは、“ただ大変だった”と知って欲しいことではなく、自分たちの街ではどうか、身の回りのこととして考えて欲しい、ということでした。
もし地震、津波が迫った時に、自分はどこに避難するのか、その避難場所にはどのような備えがあるのか。これだけ、震災の報道がなされていても、しっかりと分かっている人は少ないのでしょうか。今回の震災で、ここまで逃げれば大丈夫だと思っていた避難所がいくつも津波に飲み込まれました。同じ悲劇を繰り返さないためにも、思いを繋ぐ為にも、今回の震災を語り継ぎ、伝える必要があると思います。今回の取材にあたってくれた中学生記者が、地元で「自分ごと化」し、伝えてくれることを期待したいと思います。
また、取材に伺った「桜ライン311」、「うごく七夕 森前組」は震災後“新しく創られた、伝えていく”為のコミュニティ、震災前よりあった地域の絆が“地域の中心として役割を取り戻そうとしている”コミュニティの姿でした。
全国の皆さんにとって、身近なコミュニティ、自分たちを助け、周りの人を助けるコミュニティは何でしょうか。改めて、考えて頂ければと思います。
次回は福島県南相馬市です。
中学生記者 津田くん撮影
中学生記者 浦野さん撮影