
仙台市民の安全、安心の確保のために対応すべき危機の範囲が急速に拡大したことを受け、平成19年度に危機管理監を消防局から独立。市長・副市長に直結した位置に設置しました。そのなかで、減災推進課では、防災に関わる指導・啓発や自主防災活動に関わる企画・調整、地域防災リーダーの養成、各区役所・消防署との防災対策事業に関する連絡調整などを行っています。那須さんには、仙台市の防災計画の概要をお話しいただきました。
仙台市消防局は、平成15年5月に起きた宮城県沖を震源とする地震をきっかけに、大地震に備えて、市民に対する防災への普及啓発を専門とする地震災害対策強化担当、通称:仙台市地震防災アドバイザーを設けています。 針生さんは平成25年から担当。仙台市で独自に展開している仙台市地域防災リーダー(SBL)の養成をはじめ、テレビやラジオ番組に出演して分かりやすく防災の知識を広めるなど、地域防災力向上のため尽力しています。
仙台市ホームページ
http://www.city.sendai.jp
仙台市教育センターでは震災の教訓を踏まえ、市内の小・中学生に防災・減災に対する意識を高めてもらい、命の価値や自助・共助の重要性を自覚できるよう、主体的な判断力・行動力の定着を目指した「副読本」を作成。各学校で効果的に活用してもらえるよう指導法のアドバイスを行ったり、様々なテーマの講座を開講したりしています。今回は、仙台市の中学生が学んでいる防災授業の具体的な内容について説明していただきました。
仙台市教育センター
http://www.sendai-c.ed.jp
株式会社 深松組の代表取締役社長であり、宮城県建設業協会理事、仙台建設業協会副会長も務める深松さん。主に大規模施設の建設を手掛け、被災地に在る企業として復興活動に並々ならぬ情熱を注いでいます。震災直後は道路の復旧に努め、自衛隊の進路を確保。その後、遺体の捜索やがれきの撤去などにも携わりました。自身の教訓により、震災発生時の初動対応を重要視し、そのための万全な体制づくりを行っています。
一般社団法人 宮城県建設業協会
http://www.miyakenkyo.or.jp
一般社団法人 仙台建設業協会
http://www.senkenkyo.org
仙台市太白区のあすと長町に、2012年10月に開業した多目的アリーナ「ゼビオアリーナ仙台」。日本最大規模のセンターマルチディスプレイやリボンLED、VIPルームといった設備を持ち、スポーツやコンサートなど幅広く対応できるのが特徴です。また、大規模災害時に帰宅困難者の一時滞在場所として活用してもらうため、仙台市と協定を結んでいます。加藤さんには、アリーナ内の非常時に役立つ設備機能を案内していただきました。
ゼビオアリーナ仙台
http://www.xebioarena.com
震災にともなう津波が仙台製造所を直撃。工場は壊滅的な被害を受けましたが、所内にいた社員は全員、築山に避難して無事でした。工場の完全復旧後、建材メーカーとしての技術の粋を尽くし、地震や津波に強靱な耐久力を持つ「セーフガードタワー」を開発。全国の自治体や企業にむけて販売をスタートしています。今回、取材陣は平山所長の案内で、敷地内に建設された高さタワーに上り、その頑丈さと機能性を体感しました。
日鐵住金建材株式会社
https://www.ns-kenzai.co.jp