みなさん、こんにちは。

スマイルとうほくプロジェクト事務局のむなかたです。

9月26、27の両日、福島県の福島市と川俣町の仮設住宅を訪問し、

花植えや手洗い教室、ハンドマッサージ体験を繰り広げてまいりました。

今回は、花王㈱和歌山事業場の中園智美（なかぞの・さとみ）さんからレポートが届きましたので、

お楽しみください。

 

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こんにちは。和歌山事業場の中園です。

震災当時、和歌山にいて、未曾有の災害を前に、

今まで何もできずに自分の非力さを感じていましたが、

些細なことでも貢献できたらと思い、今回参加いたしました。

 

初日に訪問した福島市内の仮設住宅には、

帰宅困難地域に暮らしていた浪江町の方が住んでいました。

ニュースでうかがい知る「浪江町」の方に自分達は受け入れてもらえるのだろうか・・。

一瞬、不安を抱きました。

 

しかし、そんな不安をよそに、多くの住民がおしゃべりをしながら集まって来てくれました。

体験会の一環でハンドマッサージを行いましたが、私とペアを組んでくれた方は、

おしゃれな時計を身につけている８８歳の男性でした。

手と手を触れながら話をすることで、初対面とは思えない程打ち解けることができました。

何より嬉しかったのは、体験会が終了し帰り支度をしている時、

お部屋からレンズ付きフィルムを持って戻ってきて、一緒に記念写真を撮ってくれたことです。

今日の日がいい思い出になってくれればと思いました。

左）皆さんでお花植え　可愛いパンジーを前に、会話も弾みます♪

右）自然に会話が生まれるハンドマッサージ

 

その後、飯坂町にある果樹園農家を訪ね、

福島県の農林水産物の現状について教わりました。

現在でも放射線量検査をして安全な物のみを出荷しているにも関わらず、

「福島県産」品は他の産地よりも安く取引されてしまうケースもよくあるそうです。

その農家では、除草剤も用いず手間をかけて育てていました。

私も今までは、「福島県産」を買うのをためらっていた方です。

私のように悪気はなくても、福島の生産者の方の努力を知らないために、

風評被害の加害者側になっている人は少なくないと思います。

 

お話を伺う中、振る舞っていただいたりんごは、

とてもしっかりとした果実味で薫りも豊か。

最高においしかったです！

こんなにおいしい福島の豊かな自然の恵み、

これからはまず自ら率先して福島の農産物の安全を周囲にアピールしていく事こそが、

全国各地の私たちがいつでも、

どこでも出来る復興応援なのでは、と考えさせられました。

 

左）収穫を待つりんご達（愛情がこもっていて、本当においしかったです！）

右）一つ一つ丁寧に作業をされている生産者の方

 

二日目は川俣町山木屋地区の仮設住宅を訪問しました。

ここの住民の皆さんは、同じ町内で、ひと山越えれば我が家があるのに帰れない、

そんな苦しい思いを抱きながら日々の暮らしをおくられています。

 

ここで一緒にハンドマッサージをさせていただいた男性の方からは、

震災前に生業とされていた葉たばこと米の手入れについて教わりました。

細かい部分まで丁寧に教えて下さるのを聞きながら、

この方がご自身の仕事に誇りを持って取り組んでいたこと、

そしてその仕事を一瞬にして奪い去った災害の非情さを感じました。

しかしそんな中、今回私がお会いした方々は、皆さんで協力しあい、

前向きに暮らされており、逆境に立ち向かう人の力の強さを痛感しました。

 

（左）ブラックライトを使って手洗いがきちんとできているかチェック。

 

「手を綺麗に洗いなさいよと孫にいつも言ってるけど、

意外と洗えていないのね」と笑顔で話されておりました。

（右）花王社員のメッセージが書かれたオリジナルのビオレハンドソープをプレゼント、

皆様に笑顔で喜んで頂き、とても嬉しかったです！

 

 

今回福島を訪ね、現地の方々と交流することで、「福島県」を少し身近に感じることができました。

実際に目で見て「知る」ことが、一人一人の行動を変える源になると強く感じた二日間でした。

 

 

 

皆さんと会えてとてもよかったです！

ありがとうございました！