こんにちは～　福島民報社の廉野（かどの）です！

「つながる、広がる！笑顔の輪」キャラバン。

１０月１１日（土）は、福島県福島市のしのぶ台仮設住宅、

翌１２日（日）は本宮市の恵向仮設住宅を訪問してきました。

今回は花王の筒井生さんが社員レポーターとして参加しました。

そのレポートをアップしましたので、みなさんご覧ください！

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　こんにちは。花王の筒井です。

　私は、福島県の会津地方出身で高校生まで過ごしました。故郷の今を少しでも共有したいという思いで「東北に笑顔を広げ、その笑顔を全国に届けるプロジェクト」の活動方針に共感し、スマイルとうほくプロジェクトへ応募しました。今回は、活動の一環として、福島市しのぶ台仮設住宅と、本宮市恵向仮設住宅へお伺いし、花植え、手洗い体験、ハンドマッサージを住民の方々と一緒に行ってきました。二日間とも過ごしやすい秋晴れの中、多くの方々が参加してくださいました。本当にありがとうございました。

　はじめは、みなさんの表情が少しかたいように思ったのですが、花植え体験をきっかけに、園芸の先輩からのアドバイスを頂きつつ、徐々に打ち解けていけた気がします。

《福島市・しのぶ台仮設住宅の皆さん》　　　　　　《本宮市・恵向仮設住宅の皆さん》

続いての手洗い体験では、どんなところに汚れがたまりやすいのかをチェックして頂きました。爪の間や手首といった、普段洗わないところに汚れがたまりやすいことにみなさん驚いていらっしゃいました。その後、あわあわ手洗いの歌に合わせて手を洗った後で、もう一度チェックしてみて、ちょっと残っていた方は、「もう一度洗ってくる！」と再トライしたり、最終的にはみなさん、手洗い名人になりました。手洗い名人の証として、パンチボールのプレゼントを、みなさん喜んで下さいました。ハンドマッサージでは「普段なかなか手もつながないけど、家で家族にやってみようかしら」と言ってくださる方もあり、暖かい気持ちになりました。

《　　　　　　　　　　お互いにハンドマッサージをし合う皆さん　　　　　　　　　　》

　そんな中、「最近寒くなってきましたねー」という何気ない私の一言をきっかけに、「こっちは寒くって、どうしてもそれが慣れねーんだ」という声を聞き、ハッとしました。福島県は、横に長く、中央に阿武隈高地が存在する関係で、右から左へ浜通り、中通り、会津へ行くに従って徐々に気候が厳しく、雪の量が増えていきます。会津に住んでいた自分は、雪の大変さも、もちろんわかっているつもりですが、雪がほとんど降らない東京の冬に寂しさを感じ、会津の冬が恋しくなります。浜通りから避難してこられた方々はその逆で、同じ福島といえども、温暖な気候から冬の寒さが厳しい土地へと来たことで、ふとした瞬間に、故郷から離れたことを実感するのではないでしょうか。そしてそのような思いは、2日目に訪問した仮設住宅でも、同様のことを聞きました。

　復興と聞くと、がれきの撤去や、除染、住宅の建設など、ハード面のことばかりを考えていましたが、住み慣れた土地との気候の違う所で暮らしながらの、いわば心の復興は、3年たった今でもまだ道半ばなのだと感じました。しかし、花植え体験のプランターへのメッセージは、どれもこちらが勇気づけられる言葉ばかりでした。その中でも特に、「さあみなさん、夜明けに向かって進みましょう」というメッセージに、胸がぐっと詰まりました。今日より明日、明日より明後日と、懸命に一歩一歩前に進んでいらっしゃるのだなと感じたからです。

　普段は遠く離れたところで製品開発を業務としている私ですが、今回、花植え、手洗い、ハンドマッサージの体験を通して、みなさんとたくさんの笑顔を共有できました。ふとした瞬間にちょっとした便利さや、気持ちよさを感じて頂ける製品を開発することで、みなさんの心に寄り添っていければと強く思いました。

　これから厳しい冬がやってきますが、ぜひ本日の手洗い歌を思い出して楽しく手洗いをして頂くとともに、ハンドマッサージで少しでも心を休めて頂ければ幸いです。

　福島市しのぶ台仮設住宅のみなさん、本宮市恵向仮設住宅のみなさん、本当にありがとうございます。ゆっくりと、がんばっぺなし！

《パンチボールで遊ぶ子供たち》　　　　　　　　　《花植えへのメッセージ》