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雲雀ヶ原祭場地 馬と一体になって疾走する騎手の迫力を間近で目撃。
家族で早朝から練習に取り組む。人々の生活として祭りが根付く

家族で早朝から練習に取り組む。人々の生活として祭りが根付く

まだ、日が昇る前の早朝、眠い目をこすりながら中学生たちが向かった先は、毎年、相馬野馬追本祭の甲冑競馬や神旗争奪戦が行われる、原町区の「雲雀ヶ原祭場地」。ここではすでに、騎馬武者として参加する地元の騎手の方々が、祭りの本番に備えて練習を行っていました。あいにくの雨模様でしたが、目の前を、まさに風のように駆け抜けていく馬と騎手。中学生たちは、それをカメラで捕らえようと、一所懸命にシャッターを切ります。

風のように駆け抜けていく馬と騎手

この祭場地を案内してくれたのは、中ノ郷騎馬会の中島三喜(なかじまみつき)さん。南相馬市で最大の騎馬数を送り出す騎馬会の代表で、祭りでは軍師も務めます。「いつも、こんな朝早くから練習をしているのですか?」と聞くと、「昼間働いている人が多いので、十分に時間がとれる早朝に練習を行っています」と答えてくれました。中島さんの案内で、より間近で見学ができるポイントに移動。馬体の大きさ、走行している時の息づかいや筋肉の動きを感じ取ることができ、思わず感嘆の息をもらす中学生も。騎手のなかには小さな子どもも見られ、大人に負けず堂々と手綱を握る姿に感心していました。

ようやく空が白んできた頃に、早朝練習が終了。中島さんには後ほど詳しくお話を聞きたい旨を伝え、一行は次の取材先へ向かいました。

生憎小雨が降る中、安田さんの指導を受けながら目の前を駆け抜ける姿にレンズを向けた。

生憎小雨が降る中、安田さんの指導を受けながら目の前を駆け抜ける姿にレンズを向けた。

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