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郡山市・須賀川市が直面している『いま』とは
ナビゲーターロザンが解説!
富田町の『いま』の風景。多くの仮設住宅が並んでいる

富田町の『いま』の風景。多くの仮設住宅が並んでいる

  • ロザン 菅さん さすが、福島の中核都市、郡山!駅前は、大きなビルが建ち並んで賑やかだね。
  • ロザン 宇治原さん 一見、震災の影響を受けていないように見えるけど、市役所庁舎は展望台が潰れたり壁に亀裂が入ったりと、大きな揺れの被害をかなり受けたらしいで。
  • ロザン 菅さん 道路が陥没したりインフラが断絶したり、都市ゆえの大きな混乱もあったらしいな。
  • ロザン 宇治原さん それに、福島第一原子力発電所の事故によって避難を余儀なくされた、富岡町や浪江町の住民の方々もたくさん受け入れていて、今も仮設住宅暮らしが続いているんやて。
  • ロザン 菅さん 震災からもう3年以上経ったといっても、飛散した放射性物質の問題は暗い影を落としているんやな…。
  • ロザン 宇治原さん 取材でお伺いする「富田町若宮前応急仮設住宅」では、富岡町社会福祉協議会が震災の教訓を広く伝えるため、富岡町の住人の方が自らの経験を話す「語り部事業」を行っているらしいで。
  • ロザン 菅さん 「おだがいさまセンター」だっけ?ユニークな名前やけど、手作り工房やミニFM局もあって、なんか楽しそうな雰囲気みたいやけど。
  • ロザン 宇治原さん 郡山市に隣接する須賀川市には福島空港があるんやけど、そこには太陽光発電を行う大規模なメガソーラー施設もあるらしいで。
  • ロザン 菅さん 今、話題の自然エネルギー利用やな!膨大な燃料を必要とする火力発電や、様々な危険をはらんでいる原子力発電から脱却して、新たな電力供給の道を拓こうとする、強い未来への意志を感じるなぁ!
  • ロザン 宇治原さん 郡山市役所でも、屋上に太陽光パネルを設置してるんやて。福島が将来、再生可能エネルギー普及の発信モデルになるのかもしれんな。
  • ロザン 菅さん 中学生記者たちにとって、そんな現在進行形の可能性にもふれるチャンスやな!
  • ロザン 宇治原さん 僕らも学ぶべきことが、きっと多いで。ほな、張り切って取材にいきましょか!
'お互い支え合いながら 帰郷できる日を夢見て' 社会福祉法人富岡町社会福祉協議会 アドバイザー 青木 淑子さん
'お互い支え合いながら 帰郷できる日を夢見て' 社会福祉法人富岡町社会福祉協議会 アドバイザー 青木 淑子さん

富岡町と川内村の住民は郡山市にあるビッグパレット(県産業交流館)に避難。日に日に増していく不安と焦燥に危機感を感じ、両町村の社会福祉協議会職員と福島県庁から派遣された復興チームは、避難所内に「ビッグパレット内生活支援ボランティアセンター」、通称「おだがいさまセンター」を立ち上げました。現在は、富田町若宮前応急仮設住宅の団地内にある事務所にその機能を移し、様々な生活復興支援の事業を続けています。

'失った悔しさを胸に 震災の教訓を多くの人へ' 富岡町生活復興支援センター 語り部 遠藤 友子さん
'失った悔しさを胸に 震災の教訓を多くの人へ' 富岡町生活復興支援センター 語り部 遠藤 友子さん

富岡町で畜産農家を営んでいましたが、原発事故の発生により避難。残してきた牛を気づかいながら仮設住宅暮らしを送っていましたが、最終的には全頭殺処分となってしまいました。夫の輝雄さんが介護施設にいるため、現在一人暮らし。そんな困難に直面しながらも、富岡町民10数名で構成される「語り部」事業に参加し、震災の恐ろしさと、荒れ果ててしまった故郷への無念を、センターに訪れる人たちに語っています。

富岡町生活復興支援センターホームページ
http://www.odagaisama.info

'非常時の備えを万全にして 郡山市民の命を守る砦に' 郡山市 防災管理課 主任 本田 和也さん
'非常時の備えを万全にして 郡山市民の命を守る砦に' 郡山市 防災管理課 主任 本田 和也さん

震災時、庁舎に大きな被害が発生したため、防災拠点として位置づけされていた開成山野球場内に災害対策本部を設置し、災害応急対策に奔走しました。現在の庁舎には、強い揺れに対する耐震補強などが施され、災害に対する備えも強化。屋上には太陽光パネルが設置され、非常用の電源設備も用意されています。本田さんには、電源喪失時の備えと対処法をお聞きしながら、日頃の防災意識の大切さについて語っていただきました。

郡山市ホームページ
http://www.city.koriyama.fukushima.jp

'福島の地から始まる 次世代クリーンエネルギー' 福島県 企画調整部 エネルギー課 主査 吉川 正大さん
'福島の地から始まる 次世代クリーンエネルギー' 福島県 企画調整部 エネルギー課 主査 吉川 正大さん

福島県が“再生可能エネルギー先駆けの地”を目指すため、その象徴として福島空港に建設した「福島空港メガソーラー」。2014年4月に完成したこの施設は、約2ヘクタールの敷地に空港北発電所とソーラーパーク、追尾式太陽光発電システム、空港南発電所を整備しています。福島県企画調整部エネルギー課では、再生可能エネルギーの導入・普及促進のため、子ども向けの環境教育ツアーなどを開催しています。

福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp

'エネルギーについて学び 自らの生き方を考える機会に' 南相馬ソーラー・アグリパーク 安達 隆裕さん
'エネルギーについて学び 自らの生き方を考える機会に' 南相馬ソーラー・アグリパーク 安達 隆裕さん

津波被災地(市有地)を活用し、太陽光発電所と植物工場を建設。自然エネルギーの利用と野菜栽培の体験学習を通じて、南相馬市の子どもたちの支援と地域復興を目指している「南相馬ソーラー・アグリパーク」。所員の安達さんには、実際に自然エネルギーの利点や問題点を考えながら体験できる学習プログラム「グリーンアカデミー」のインストラクターとして、福島空港メガソーラーの巡視点検の体験授業を開講してもらいました。

南相馬ソーラー・アグリパークホームページ
http://minamisoma-solaragripark.com

失ったからこそコミュニティの力を培い、前進する強さを。