東日本大震災で被災した宮城県山元町花釜地区に、カクテルなどを楽しめるバーを併設したシェアハウス「Cozy(コージー) House」がオープンした。地区内で住民やボランティアの集う場になっていた「バーCozy」が移転し、シェアハウスの機能が加わった。バーは26日に始まる予定で、花釜地区の新たな交流拠点として期待される。
木造2階の空き家を活用したCozy Houseは、管理人で埼玉県の造園家向井康治さん(59)にちなんで名付けられた。向井さんは山元町で花を使った復興支援イベントを続けるほか、飲食業の経験を生かしてボランティアでノンアルコールのカクテルバーを開いてきた。
16年、花釜地区の一軒家のリビングでバーCozyを開設。地域で気軽に集う場を求めていた子育て世代の女性らに口コミで人気が広がった。
一軒家は道路建設のため取り壊されることになり、所有者の会社員岩崎岳さん(50)=仙台市青葉区=が住民の交流拠点を存続させようと近くの4LDKの空き家を購入。移住者らが入居できる家賃2万5000円のシェアハウスも開いた。
「せっかくのつながりを大切にしたいと思った」と岩崎さん。向井さんは「お母さんたちが気軽に集まれる飲食店などがほとんどないので、交流の場として続けたい」と話す。
20日に内覧会があり、住民やバーCozyの利用者が訪問。花釜地区の鈴木保勝区長は「世代を超えて気楽に集まれる場になってほしい」と期待した。
バーは午後6~10時。利用者は食事を自由に持ち込み、ノンアルコールのカクテルなどを原価程度で楽しめる。開設日は月に約4回で「カクテル&ノンアルコール・カクテル・バーCozy」のフェイスブックに掲載される。【写真=内覧会で住民らとオープンを祝う向井さん(右)】
2018年1月23日河北新報
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