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亡き友も一緒に成人式 陸前高田・旧小友中卒業生

  • 2018-01-09 05:00:03
3asa180108

「これまでも、これからも一緒に生きていく」。岩手県内22市町村が冬の成人式を行った7日、東日本大震災の被災地では、晴れ着姿の新成人が震災で犠牲になった同級生らの遺影を胸に式典に臨んだ。震災から間もなく6年10カ月。時を経ても決して忘れない、かけがえのない仲間と共に、大人の一歩を踏み出した。

陸前高田市では、震災で生徒8人が亡くなり、校舎も被災した旧小友中(現高田東中)の卒業生が、当時1年生だった同級生6人の遺影と共に出席した。

この日一緒に成人を迎えるはずだったのは、俊足の村上駿大(としひろ)さん、大将のような存在だった紺野竜さん、手が器用な戸羽巧(たける)さん、優しい鷹羽柊斗さん、物知りな村上慧悟さん=いずれも当時(13)、盛り上げ役の村上直樹さん=当時(12)。特に、6人全員が野球部のチームメートだった男性5人にとっては、苦楽を共にした幼なじみだった。

5人が家族を回り写真を借りると「みんな一緒に連れて行ってね」と声を掛けられた。加工して成人に似せた写真もあり「格好いいよな。こういう風になっていたのかな」と見つめた。

スポ少の主将だった都留文科大2年の佐藤悠介さん(20)=山梨県都留市=は、毎年2月ごろ帰省し6人の自宅で手を合わせている。「小さい頃から一緒にいる時間が長く、仲のいいチームだった。これからも11人はつながり続ける」と、晴れやかに語った。

【写真=震災で亡くなった同級生6人の写真と一緒に記念撮影する旧小友中の卒業生=7日、陸前高田市高田町・市コミュニティホール】

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