それは、東北と日本中を笑顔でつなぐプロジェクト

「被災地の『いま』を伝える」岩手県釜石市編が公開されました

  • 2013年10月29日

「写真で綴る、被災地の『いま』を伝えるプロジェクト」第3回は、群馬、京都、島根、愛媛、熊本の各県から計5人の中学生が岩手県・釜石市を訪れました。 全国の中学生が東日本大震災の被災地を訪れ、その様子を見てもらうことで、被災地の現状を知ってもらうプロジェクトです。

 

その取材の様子がアップされておりますので、ぜひみなさんお読みください。

 

http://smile-tohoku.jp/project/photo_makes_smile/photo6-1/

 

釜石市では、被災した旅館「宝来館」と釜石東中学校を訪れました。

 

参加した中学生たちは、自身も津波に巻き込まれながら生還し、「生きる・学ぶ」拠点として津波の被害を受けた同じ場所に旅館を立て直した「宝来館」の女将・岩崎昭子さんに当時の様子を伺いながら、“学び”続けることの重要性を再確認しました。

 

岩崎さんは「再開を諦めていたが、人に必要だと言われることが生きる力だった。(この地域、旅館は)生きる勉強の場で、生き方を考える場になると思う」と話していました。

 

続いて釜石東中学校へ。釜石市では、市内の小中学生約3千人ほぼ全員が津波から避難しました。この「釜石の奇跡」を支えてきたのは、地域一帯で津波に備え、取り組んできた防災教育によるものでした。そんな防災教育の現場となる中学校を訪れ、同年代の中学生同士で意見交換を行いました。同年代の中学生たちに、当時の様子やこれまでの防災学習、2年半が過ぎた今の思いなどを取材。釜石東中の生徒たちもまっすぐな瞳でしっかりと自分たちの思いを伝えていました。

 

「自分たちが辛い思いをしたからこそ、他の人にはそういった経験をしてほしくない」と話した釜石東中の生徒会長・小川海君は「中学生でもしっかり防災に関して学ぶことで、助けられる人がいることを、ぼくたちは知っている。今後、災害の被害を尐しでも減らせるように、他の学校でも災害に対する意識を高めていってほしい」と呼び掛けました。

 

皆さんにとって、身近な防災についてあらためて考えるきっかけとなったとともに、岩手に暮す同年代の中学生たちの率直な思いも肌で感じることができたのではないでしょうか。

 
このプロジェクトでは引き続きこれからも被災地を訪れていきます。
宜しければ、このレポートを読んだみなさんも少しでも周りの方に「被災地の『いま』」を伝えてください。

 

次回は「福島県 会津若松市」です。