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大船渡市が直面している『いま』とは
ナビゲーターロザンが解説!
大船渡市が直面している『いま』とは
  • ロザン 菅さん 大船渡港に初めて来たけど、大きくて立派な港やな〜!
  • ロザン 宇治原さん 港口まで約6kmもある天然の良港として有名で、海運と漁業の重要拠点となっているらしいで。岩手県内では唯一、外国への定期コンテナ船も就航しているそうや。
  • ロザン 菅さん 大型客船「にっぽん丸」やクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」なんかも入港するんやて!盛川を挟んで東側には大きなセメント工場もあるし、東北における重要港の1つなんやな。
  • ロザン 宇治原さん 岩手県第2位の漁獲高を誇る港だったんやけど、ここもやっぱり他の三陸地方の沿岸都市同様、度重なる津波の脅威にさらされてきたそうや…。
  • ロザン 菅さん これまでの取材で何度も耳にしてきた、1960年のチリ地震津波やろ? それに、記録によると1896年の明治三陸地震による津波も、凄まじい威力だったらしいな…。
  • ロザン 宇治原さん 大船渡市内のあちこちで、当時の様子を伝える石碑や津波の到達ラインを示す表示板を見ることができるんやけど、港からかなり距離がある場所にもあって驚かされたわ。
  • ロザン 菅さん チリ地震津波をきっかけに、巨額の費用をかけて港口防波堤と深海防波堤を築造したんやろ? でも、東日本大震災による津波は、それを上回る規模で町を襲ったんやな…。
  • ロザン 宇治原さん やはり自然災害は、人の想定を簡単に超えてしまうものなんやろな。だから、大船渡市では今、東日本大震災による津波の記憶を後世に継承し、この悲劇を教訓として受け止めながら、一人でも多くの命を守るために新たな災害対策を進めているらしいで。
  • ロザン 菅さん 防災意識を高める伝承活動や地元消防団による安全管理マニュアルの作成、三陸鉄道の震災学習列車やろ?どれも独自の取り組みで興味深いなぁ〜。ほな、張り切って取材にいきましょか!
'この先の未来へメッセージを発信' 大船渡津波伝承館 館長 齊藤 賢治さん
'この先の未来へメッセージを発信' 大船渡津波伝承館 館長 齊藤 賢治さん

東日本大震災から2年目となる平成25年3月11日に仮オープン。地元の銘菓、かもめの玉子で知られる「さいとう製菓」の工場の一部を利用し、震災時の映像放映や資料の展示などを行っています。館長は、同社専務を務めていた齊藤さん。津波が大船渡市街を襲う臨場感あふれる映像は齊藤さん自身が撮影を行い、あまりの光景に絶望する声は本人によるものです。館外でも、様々な復興支援イベントを企画、実施して認知を広めています。

大船渡津波伝承館ホームページ
http://ofunato-tunami-denshokan.jimdo.com

'市民と団員を守る 活動時間のルールを' 大船渡市消防団 団長 新沼 竹美さん
'市民と団員を守る 活動時間のルールを' 大船渡市消防団 団長 新沼 竹美さん

震災当日は、行方不明者の捜索などの活動を行い、被災地を支えた大船渡市消防団。その一方、51ヵ所中22ヵ所の屯所が全半壊し、団員も3人が犠牲になっています。災害時にはその第一線に立ち、地域のリーダーとして救助や避難を指示する役割を持ちますが、より多くの市民を救うためには、避難誘導する団員の安全確保も考えた新たな地域防災の方針が必要と考え、新たな安全管理マニュアルの整備を進めています。

大船渡地区消防組合ホームページ
http://www.fd-ofunato.jp

'震災の脅威を追体験する 学びのイベント列車' 三陸鉄道株式会社 南リアス線運行部長 吉田 哲さん
'震災の脅威を追体験する 学びのイベント列車' 三陸鉄道株式会社 南リアス線運行部長 吉田 哲さん

駅舎や橋梁、路線など計317ヵ所が津波で被害を受け、全線で不通状態が続いた三陸鉄道。その存続が危ぶまれながらも、2014年4月に南リアス線、北リアス線ともに全線で運転を再開しました。観光客に人気のイベント列車とともに、被災地の現状を多くの人に体感してもらう「震災学習列車」も実施中。実際に路線を進みながら当時の様子や現状の問題について車内で語りかけ、全国から集まった参加者へ防災意識の向上を呼びかけています。

三陸鉄道株式会社ホームページ
http://www.sanrikutetsudou.com

悲劇の当事者が託す、震災で得た教訓と防災意識の大切さ。