富田町の『いま』の風景。多くの仮設住宅が並んでいる
©Natsuki YASUDA / studio AFTERMODE
富岡町と川内村の住民は郡山市にあるビッグパレット(県産業交流館)に避難。日に日に増していく不安と焦燥に危機感を感じ、両町村の社会福祉協議会職員と福島県庁から派遣された復興チームは、避難所内に「ビッグパレット内生活支援ボランティアセンター」、通称「おだがいさまセンター」を立ち上げました。現在は、富田町若宮前応急仮設住宅の団地内にある事務所にその機能を移し、様々な生活復興支援の事業を続けています。
富岡町で畜産農家を営んでいましたが、原発事故の発生により避難。残してきた牛を気づかいながら仮設住宅暮らしを送っていましたが、最終的には全頭殺処分となってしまいました。夫の輝雄さんが介護施設にいるため、現在一人暮らし。そんな困難に直面しながらも、富岡町民10数名で構成される「語り部」事業に参加し、震災の恐ろしさと、荒れ果ててしまった故郷への無念を、センターに訪れる人たちに語っています。
富岡町生活復興支援センターホームページ
http://www.odagaisama.info
震災時、庁舎に大きな被害が発生したため、防災拠点として位置づけされていた開成山野球場内に災害対策本部を設置し、災害応急対策に奔走しました。現在の庁舎には、強い揺れに対する耐震補強などが施され、災害に対する備えも強化。屋上には太陽光パネルが設置され、非常用の電源設備も用意されています。本田さんには、電源喪失時の備えと対処法をお聞きしながら、日頃の防災意識の大切さについて語っていただきました。
福島県が“再生可能エネルギー先駆けの地”を目指すため、その象徴として福島空港に建設した「福島空港メガソーラー」。2014年4月に完成したこの施設は、約2ヘクタールの敷地に空港北発電所とソーラーパーク、追尾式太陽光発電システム、空港南発電所を整備しています。福島県企画調整部エネルギー課では、再生可能エネルギーの導入・普及促進のため、子ども向けの環境教育ツアーなどを開催しています。
福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp
津波被災地(市有地)を活用し、太陽光発電所と植物工場を建設。自然エネルギーの利用と野菜栽培の体験学習を通じて、南相馬市の子どもたちの支援と地域復興を目指している「南相馬ソーラー・アグリパーク」。所員の安達さんには、実際に自然エネルギーの利点や問題点を考えながら体験できる学習プログラム「グリーンアカデミー」のインストラクターとして、福島空港メガソーラーの巡視点検の体験授業を開講してもらいました。
南相馬ソーラー・アグリパークホームページ
http://minamisoma-solaragripark.com