福島県浪江町の請戸漁港で2日、新春恒例の漁船の出初め式が行われ、漁協関係者が豊漁や漁業復興を祈った。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で行われなかったため2年ぶり。相馬双葉漁協請戸地区の高野一郎代表が「自分たちの港で漁業活動ができる喜びを感じながら、請戸の漁業を守っていく」とあいさつ。神事に続き、漁船14隻が色鮮やかな大漁旗がはためかせながら出港した。沖合でお神酒をささげ、安全操業と豊漁を願った。震災前は小型船を含め約100隻が式に臨んだ。現在は28隻が漁協に所属している。 昨年、東日本大震災で損傷した請戸漁港の復旧工事が完了した。