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地元で万感の演奏 東北ユースオーケストラ郡山公演

  • 2017-03-28 05:00:55


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 東日本大震災を経験した福島、岩手、宮城各県出身・在住の小学生から大学生約100人で編成する「東北ユースオーケストラ」は3月26日、福島県郡山市の郡山市民文化センターで初の福島県演奏会を開いた。難曲のマーラー作曲「交響曲第1番 巨人」を重厚かつ壮大に奏で、満員の約2000人の聴衆から喝采を浴びた。「古里で演奏したい」という団員の声で実現した演奏会。舞台と客席に感動の輪が広がった。
 指揮者柳沢寿男さんの手が止まると、余韻に浸る間もなく割れんばかりの拍手が湧き起こった。団員のうち福島県出身・在住者が約60人を占める。コンサートミストレスで第1バイオリンの渡辺真浩さん(日大東北高2年)は「地元の方に聴いていただき充実した時間だった」とほほ笑んだ。
 代表・監督の音楽家坂本龍一さん作曲の「ラストエンペラー」、NHK大河ドラマ「八重の桜 メインテーマ」で幕を開けた。沖縄の女性4人組グループ「うないぐみ」と共に沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」、坂本さん作・編曲「弥勒世果報(みるくゆがふ)」を響かせた。
 「巨人」の演奏は約50分に及んだ。第2バイオリンの千葉隆史さん(安積黎明高2年)は「家族や仲間に支えられたことを思い出し、最後までやり遂げた」。演奏が終わると、鳴りやまない拍手に応えて坂本さん作曲の「ETUDE(エチュード)」を披露、聴衆も手拍子をし、会場は一体になった。
 郡山市の無職山田良二さん(74)は「迫力のある演奏でよくまとまっていた。毎年聴きたい」と話していた。
 演奏会は福島民報社が創刊125周年記念事業として、一般社団法人東北ユースオーケストラと共に主催した。オーケストラは今後も活動を続ける。

【写真説明】初の福島県演奏会で聴衆に感動を届けた「東北ユースオーケストラ」




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