熊本地震で熊本県南阿蘇村の自宅が被災した陶芸家で現在、村の集落支援員として奔走する北里かおりさん(46)が27日、岩手県陸前高田市を訪れて復興の現状を視察し、地域づくりに励む住民と交流した。人口流出や被災者の悩みの多様化など共通の課題があり、コミュニティー構築の重要性や課題を実感。北里さんは「人と人がつながり、新たな希望を生む地域再生の仕組みを考えていきたい」と学びを古里の復興に生かす。
北里さんの同市訪問は2回目。知人の紹介で、同市小友町の自宅で陶芸教室を開く佐藤善治郎さん(69)、ます子さん(68)夫妻を訪ね、東日本大震災後の状況やコミュニティー再生などについて懇談した。
震災で同市米崎町の自宅兼工房が被災した佐藤さん夫妻は、住民同士の交流や心の復興を後押ししたいと活動を始めた。民生委員でもあるます子さんは「思いを吐き出し、気持ちを切り替えることができる場が被災地には必要」と「場づくり」の重要性を訴えた。
善治郎さんは市復興支援連絡会の副代表も務めており、「時期や状況で支援の形は変わるが身近なことしかできない。小さなコミュニティーでいい。その輪が集まれば支え合いにつながる」と助言した。
【写真=地域コミュニティー構築の課題などについて佐藤さん夫妻と懇談する北里かおりさん(左)】
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