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男山本店の象徴復活 震災で被災の装飾取り付け 宮城・気仙沼

  • 2020-04-07 05:00:27
クレーンでつり上げ取り付けられる装飾

東日本大震災で被災し復元工事中の宮城県気仙沼市魚町の国登録有形文化財「男山本店店舗」で1日、最上部の装飾部分の取り付け作業があった。店のシンボルの形が現れ、被災前の建物の面影に一歩近づいた。
装飾は高さと幅が約2メートル、重さ1トンのモルタル製で、ゲッケイジュなどが描かれたレリーフが特徴。高さ約20メートルのクレーンで慎重につり上げ、作業員4人が土台部分に設置した。
1930年建設の店舗は震災による津波で1、2階が流失。残った3階部分は再利用するため切断して保管し、昨夏から腐食部分の除去などの修復を施してきた。現在、装飾の顔となる「男山」の文字の型に金箔(きんぱく)を塗る作業を進めている。
震災まで80年以上、内湾地区のランドマークだった建物が以前の姿を取り戻しつつある。男山本店の菅原昭彦社長(58)は「街が新しくなる中で再建すべきか葛藤もあったが、地域住民の声に支えられた。感謝の気持ちでいっぱいだ」と話した。
復元後、1、2階は店舗などに利用し、3階は地域の歴史や文化を伝える展示室やギャラリーとして活用する方針。建物は今月下旬に完成予定で、5月のオープンを目指す。【4月3日付河北新報朝刊、写真=クレーンでつり上げ、取り付けられる装飾】

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