飯舘村は二十二日、来年四月に村内で開校予定の義務教育学校の校名を「いいたて希望の里学園」とすると発表した。九月定例議会に校名に関する条令改正案を提出する。可決されれば正式決定となる。校名については、村民から公募した案を基に、教育関係者らでつくる村義務教育学校開校準備委員会が協議し、候補を選んだ。親しみやすく読み間違えがないよう平仮名の「いいたて」を採用。東京電力福島第一原発事故からの村の復興、古里で学ぶ子どもたちが優しくおおらかに成長してほしいとの願いを込め、「希望の里学園」とした。菅野典雄村長と遠藤哲教育長は同日、村役場で記者会見した。菅野村長は「古里への愛を育む教育を期待する」と話し、遠藤教育長と校名を披露した。村は村内の合同校舎で授業を行っている草野・飯樋・臼石の三小学校を統合し、飯舘中を含む小中一貫の九年制義務教育学校を二〇二〇（令和二）年四月一日に開校する。「六・三」制でスタートし、子どもの様子や教育内容の議論を踏まえ「五・四」制などへの移行も検討する。今後は校章の決定、教育計画、校歌の作成、小中ＰＴＡの再編などを進める。

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