相馬野馬追の標葉（しねは）郷大熊町騎馬会の出陣式は十七日、いわき市の正月荘で行われた。東京電力福島第一原発事故による避難指示の一部解除後初の野馬追に向け、出陣する騎馬武者六騎の活躍を願った。六騎のうち、副執行委員長の木村政文町教育長、軍者の鈴木清彦さん、郷大将付組頭の吉田昌平さん、副軍師付御使番の小野田淳町騎馬会副会長と、関係者合わせて約六十人が出席した。町騎馬会長の渡辺利綱町長が「みなさんの雄姿が、古里を遠く離れた町民に勇気と希望を与えると期待している」とあいさつした。鈴木光一町議会議長、土屋繁男町行政区長会長、郷大将の吉田栄光県議会議長が祝辞を述べた。副軍師の林富士雄さんが訓示した。町相馬流れ山踊り保存会が踊りを披露し、盛り上げた。この他に御神輿守護の小野田政昭さん、螺役（かいやく）の渡部達也さんが出陣する。相馬野馬追は二十七日、南相馬市を主会場に開幕する。

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