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閖上小で最後の卒業式「悲しい経験をしたからこそ、思いやりの気持ち大切にして」

  • 2018-03-17 05:00:38
 

 

閖上小卒業式

東日本大震災で宮城県名取市沿岸部にあった旧校舎が被災し、同市内陸部の不二が丘小で授業を続ける閖上小(児童54人)で16日、最後の卒業式があり、卒業生19人が学びやに別れを告げた。同校は4月、沿岸部に新校舎が完成した小中一貫校の閖上小中に移行する。
卒業生は一人一人、家族への感謝や将来の夢などを語り、渡辺誠校長から卒業証書を受け取った。渡辺校長は「不二が丘小への感謝を忘れず、悲しい経験をしたからこそ、思いやりの気持ちを大切に生活してほしい」と激励した。
伊藤条君(12)ら卒業生は全員で「巣立ちのことば」を発表。「4月から新しい学校で生活が始まる。閖上小の伝統を大切にしながら、共に新しい歴史を築こう」と下級生に呼び掛け、出席した不二が丘小の周辺住民らに感謝した。
閖上小は震災後の2011年4月、不二が丘小で授業を再開した。【写真=卒業証書を受け取る6年生】

2018年3月17日河北新報

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