岩手県陸前高田市のＮＰＯ法人高田松原を守る会（鈴木善久理事長）などは１１日、東日本大震災で約７万本の松が流失した同市高田町の高田松原再生に向けた２度目の本植栽を現地で行った。民間の主催では初めてで、松原の復活に向け約１２００本の松くい虫抵抗性クロマツを植えた。
　県内外や米国から約１００人が参加。高田地区海岸防潮堤の第１、第２線堤の間のかさ上げ地約２４００平方メートルに丁寧に植樹した。潮風や砂から苗木を守るため同会がボランティアらと作った竹簾（たけす）も埋め込んだ。
　金ケ崎町永沢の女性（６９）は「絶対に枯れないよう、草取りにまた来たい」と熱心に作業し、鈴木理事長は「子どもたちに白砂青松の高田松原を見てほしい」と未来の情景に思いをはせた。
【写真＝丁寧に松を植え竹簾を設置する参加者】

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