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バスで結ぶ久慈観光

  • 2021-06-14 08:07:32

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観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」に、岩手県久慈市の観光拠点再生計画が採択された。三陸道を活用した久慈駅―八戸駅間の高速バスと市内の観光拠点を結ぶ循環バスの実証運行、新たな旅のスタイルやインバウンドに適応した観光拠点整備を軸に計画を策定。市のキャッチフレーズ「白樺(しらかば)ゆれる 琥珀(こはく)の大地 海女(あま)の国」の魅力を発信し、県内外からのさらなる誘客につなげる。同計画には、市内の観光・宿泊施設、交通・旅行事業者、観光協会の9事業者・団体が参加を予定。計画申請段階の事業費は3762万円で、2022年2月までに計画事業を完了させる。東北新幹線が停車する八戸駅から高速バスで久慈駅に到着。久慈駅から循環バスで久慈地下水族科学館もぐらんぴあ、久慈琥珀博物館など観光拠点への人の流れを想定する。交通、旅行事業者と協議して詳細を詰める。ワーク(労働)とバケーション(休暇)を組み合わせた「ワーケーション」は新たな旅の形として注目を集めており、無料Wi―Fi整備やUSBコンセントの新設など宿泊施設の充実も計画する。観光施設やバス利用者へのアンケートを実施し、実証効果を検証。市全域を面と捉えた総合的な取り組みを推進し、新型コロナウイルス感染症の収束後を見据える。久慈市の19年度の観光客数は約61万8千人で、平庭山荘や小袖海女センターなど市内主要4施設の入り込み数は約15万8千人。計画実行により25年度には10%増となることを目指す。谷崎勉市産業経済部長は「コロナ禍が続く中、観光の早期回復につなげたい。アフターコロナを見据え早めに対策を講じる」と強調する。