岩手県宮古市津軽石の写真愛好家有田勉さん（７５）は、コンテストの入賞作品を集めた初の写真集「軌跡」を自費出版した。東日本大震災では自宅が浸水し、撮りためたフィルム数万枚分が流失。「生きた証しを残したい」と、被災を免れたデジタル写真１８０点を収録した。有田さんは「人の心に響く写真を撮り続けたい」と、日常風景や県内各地のイベントに足を運び続ける。

デジタルカメラで撮影を始めた２００３年以降に、ニッコールフォトコンテストや岩手日報キャビネコンテストなどで入賞した作品を収録。浜で働く漁業者や、収穫を喜び笑顔を見せる家族など日常の一こまを捉えた。

写真集はＡ４判１２０ページ。非売品だが宮古市立図書館で閲覧できる。

【写真＝コンテストの入賞作品を集めた初の写真集「軌跡」を出版した有田勉さん】

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