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釜石・鵜住居の教訓、歌い継ぐ 甚句「防災センター編」披露

  • 2018-07-13 05:00:30
キャプチャ

東日本大震災を語り継ぐ「釜石あの日あの時甚句」を県内外で披露している岩手県釜石市の藤原マチ子さん(65)と北村弘子さん(66)は震災から7年4カ月を迎えた11日、同市鵜住居(うのすまい)町の旅館・宝来館で多くの住民が犠牲になった「鵜住居地区防災センター編」を初めて歌った。同センターで家族を亡くした遺族と市との訴訟の和解成立を受け、制作から約5年を経て、初披露を決意。「二度と起こすな この悲劇」。未来の命を守るため、魂を込めた歌声を響かせた。

涙をこらえた歌声が、旅館の1階ロビーに響く。宿泊客ら約40人を前に藤原さんが甚句を披露。「やっと皆さんに伝えることができます」と曲紹介した北村さんは、津波の恐ろしさや同センターでの出来事を身ぶり手ぶりで表現し「命が助かる役に立てば」と思いを伝えた。

2人が甚句を作り始めたのは2012年12月。作品は震災で犠牲になった藤原さんの兄を歌った「兄貴編」や復興支援への「感謝編」など9編ある。防災センター編は13年3月に共作した5作目だ。

同センターがあった鵜住居地区は震災時、児童生徒が高台に率先避難して命を守り、震災後に「釜石の奇跡(出来事)」として国内外から注目された。一方、同センターでは大勢の人が亡くなった。

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