福島県双葉郡葛尾村が村役場近くに復興拠点として整備を進めてきた村復興交流館が完成し、６月１６日に開所する。２０日に村民向けの施設体験会を開き、村特産品の試食会やコンサートを催した。
村、管理運営を村から委託されている葛尾むらづくり公社、建築計画や施設利用方法の検討に携わる日大工学部の主催。試食会では村内の「ふるさとのおふくろフーズ」が手掛ける「凍み餅（しみもち）」の焼きたてや、じゅうねんだれなどが振る舞われた。日大工学部モダンジャズ研究会が演奏を披露した。
復興交流館は木造平屋で、建築面積約９５３平方メートル、延べ床面積約８９２平方メートル。総事業費は４億円。解体した村内の古民家の木材などを再利用している。館内に村民や学生らが作った木製テーブルを設置した。
館内には４つのスペースがあり、会議や研修会、演奏会、展示会、子ども向け体験教室、チャレンジショップなどに使用できる。スペースを貸し切る場合、申請すれば１スペースを２時間まで５００円で使える。利用時間は午前９時から午後５時まで。火曜休館。問い合わせは村復興交流館　電話０２４０（２３）７７６７へ。

【写真】完成した葛尾村復興交流館で凍み餅を味わう参加者

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