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学校復旧へ毎日泥かき… 宮古の専門学校生が巣立ち

  • 2017-03-18 05:00:50


miyako170316




 岩手県立宮古高等技術専門校自動車システム科2年の三浦翔さん(33)=大槌町金沢=は16日、2年間学んだ同校を巣立つ。国家試験に向け勉強や実技習得に力を入れていた昨夏、同校は台風10号豪雨で被災し約3週間休校を余儀なくされたが、三浦さんはほぼ毎日泥かきに励んで学校再開に尽くした。念願のUターン就職を果たし、災害時の苦労を糧に古里の復興を誓う。
 台風10号豪雨では近くの長沢川が決壊し、校舎や実習棟などが約1・7メートル浸水。教材車50台とパソコン約35台、金型工作機械13台などが水没し、被害額は約4億2500万円に上った。
 三浦さんは毎日同校に通い、同級生らと朝から夕方まで泥かきに励んだ。「どこを見ても泥まみれで復旧は無理ではないかと思ったが、3月の国家試験に合格しないと自動車整備士の仕事ができず、やるしかないと思った」と振り返る。
 東日本大震災で実家は被災を免れたが、地元で働きたいと2015年に退職し同校に入学した。昨年4月に盛岡市の岩手日野自動車に就職が内定し、26日の2級自動車整備士国家試験に合格すれば、同社大船渡営業所で働く。
【写真=「復旧活動を通して貴重な経験ができた」と語る三浦翔さん(右から2人目)=15日、宮古市松山】




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