東日本大震災で大きな被害が出た福島県新地町大戸浜にある大戸浜共同墓地で十五日、年に一度の清掃作業が行われる。墓を持つ住民に参加を呼び掛けているが、年々参加者が減っている。大戸浜区の浜野重雄区長は「家族の墓を守るためにもぜひ参加してほしい」と話している。
大戸浜区は二〇一四（平成二十六）年から、七月の第三日曜日を「墓地清掃の日」と定め、住民が草刈りや伸びた枝の伐採などに当たっている。墓は高台にあり津波被害を逃れたが、大戸浜地区の住宅は甚大な被害を受けた。地区外に避難した住民がいることも人手が足りない要因になっている。
参加者からは当日、墓地管理費として五百円を徴収し、墓地の維持管理費に充てている。参加者が少ないと維持管理費が減ってしまう。浜野区長は「墓地を守っていくためにも多くの人に参加してほしい」と願っている。
当日は午前六時から作業を開始する。問い合わせは浜野区長　電話０２４４（６２）３４８６へ。

【写真＝清掃作業への参加を呼び掛ける浜野区長】

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