福島県葛尾村にある日山神社の秋季祭礼で７日、毎年奉納する三匹獅子舞が東京電力福島第一原発事故後初めて、村内で行われた。
三匹獅子舞は地域の安寧などを願い、江戸時代の元禄年間から受け継がれてきた。原発事故後は村民が避難する三春町の過足仮設住宅などで催してきた。
今年は森谷康幸さん（３３）、遠藤颯人（はやと）君（１１）＝日和田小６年＝、松本佳依（かい）君（１０）＝船引小４年＝が舞を披露。村民らが見守る中、堂々と大役を務めた。
昨年に続いて参加した遠藤君、松本君は「葛尾で踊れて良かった」と満足そうな表情を浮かべた。森谷さんは「限られた練習時間でよく頑張った。子どもたちが伝統を引き継いでいってほしい」と期待を込めた。
行事を取り仕切った葛尾祭典組正世話人の篠木良夫さん（４５）は「まだ舞の時間を短縮した形での披露だが、ゆくゆくは本来の姿に戻したい」と語った。

【写真＝原発事故後、初めて葛尾村内で披露された三匹獅子舞】

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「読む」復興支援　スマイルニュース iPhoneアプリDLはこちら AndroidアプリDLはこちら スマイルとうほくプロジェクト公式サイト